LO3 EnergyがシリーズBにおいて1,100万ドル(約12億円)の資金調達
米国オレゴン州に拠点を置くLO3 EnergyがシリーズBにおいて1,100万ドル(約12億円)の資金調達が完了したことを3月11日発表した。
今回調達した資金は、LO3 Energyが提供するソーラーパネルなどの分散型エネルギー資源(DER:Distributed Energy Resources)のコミュニティ再生可能エネルギー市場をブロックチェーン技術を利用して構築するソリューション「Pando」のさらなる開発に充てられるとのことだ。
LO3 Energyは再生可能エネルギーや蓄電池などの分散型エネルギーリソース(DER)を活用した電力取引において、世界的にも高く評価されている企業である。日本企業においても丸紅や住友商事が出資しており、丸紅はLO3 Energyと日本国内で電力P2P取引の実証実験を行っている。
今回のシリーズBにおいてはShell Ventures主導でブレマー・エナジー・ベンチャーズ(Braemar Energy Ventures)、セントリカ(Centrica)、住友商事らに加え四国電力が出資参加をしたとのこと。ブロックチェーンメディアレジャーインサイトによると、これによりLO3への総支援額は1,760万ドルとなるとのことで、現在の売上高が100万ドル弱(日本経済新聞調べ)の会社としては驚異的な数字であるとのことだ。
LO3 Energy社の共同設立者兼CEOであるウィリアム・コリンズ(William Collins)氏はリリースにて
「今回の投資ラウンドは、LO3 Energy社の発展にとって重要なステップです。当社は小さな新興企業から、急速に成長しているグリッド管理の分野で確立された事業者になりました。今回の資金調達により、米国内および海外で急速に事業を拡大する機会を得ることができます」とし、
「当社はブルックリンで創業して以来、実証済みの技術と数多くの商業プロジェクトを抱え、長い道のりを歩んできました。今後は、より多くのエネルギー関連企業と商業的に協力し顧客に新たなエネルギーソリューションを提供するとともに、グリッドでのエネルギーの生成、消費、貯蔵、販売の方法に影響を与え、説明することを支援していきたいと考えています」と述べている。
参考リンク:LO3 Energy
(imaes:iStocks/inkoly)