EdMuse開発のID証明プロダクト「ID Pocket」がベトナム国家資格アーカイブシステムに連結へ
EdMuse(エドミューズ)株式会社がベトナムのSota Tek Joint Stock Company(Sota Tek)とベトナムにおける公式学歴証明書のブロックチェーン管理システム構築に関する共同開発の業務提携契約を締結したことを3月14日発表した。
この業務提携により、EdMuseが開発したID証明プロダクト「ID Pocket」をSotaTekのベトナム国家資格アーカイブシステムに連結をするとのことだ。
EdMuseはDLT・ブロックチェーンを用いて、人々のアイデンティティである個人情報や学歴証明、技能評価試験結果などを含めた、人材のID証明に取り組んでいる企業である。
EdMuseでは既にカンボジア工科大学(ITC)をはじめとしたベトナム・インドネシア・インドなどの諸外国における教育機関と協働で、学歴デジタル証明書や外国人材のID証明の実証実験を行っている。
またSotaTekはベトナムにおけるソフトウェア開発のリーディングカンパニーであり、学歴証明においてベトナム教育訓練省(MOET)と随意契約を結んだ、国の公式開発企業であるとのこと。
昨年11月、MOETによる教育機関修了証明書のブロックチェーン本格管理の発表以降、SotaTekはブロックチェーンに搭載された全ての証明書データの記録と保護を行うシステムの企画、開発、および導入促進を受託しているとのことだ。
なおこのシステムは国家資格アーカイブシステム(National Qualifications Archive System:NQAシステム)と呼ばれ、高校、大学、外国語教育機関など、ベトナムにおける様々な教育機関の証明書を保存し、その保存された記録にアクセス可能となるものであるとのこと。
今回の提携により、このNQAシステムにEdMuseの「ID Pocket」を連結させ、また教育訓練省が打ち出した標準規格に則り「ID Pocket」のカスタマイズを行うとのこと。
「ID Pocket」がNQAシステムに連携することにより、ベトナムの学生一人ひとりがNQAシステムを管理・提示しやすくなるとのことだ。
編集部のコメント
EdMuseが開発した「ID Pocket」は教育機関、資格発行機関などから受け取った証明書の暗号値(ハッシュ値)をブロックチェーンに格納できるプロダクトです。
このプロダクトにより、これまで紙でやりとりをしていた様々な自分自身を証明するものを、改ざんが困難であるブロックチェーンを活用してデジタル化することで、「いつでも」「どこでも」「正しく」証明することが可能になるとのことです。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
参考:『ID Pocket』をベトナム教育訓練省のシステム標準に準拠
(images:iStocks/Who_I_am)