米スクエアがデジタル銀行子会社の営業開始、女性経営者企業などにさらなる金融機会を
米決済企業大手スクエア(Square)のデジタル銀行子会社のスクエア・ファイナンシャル・サービス(Square Financial Services)が、米連邦預金保険公社(FDIC)およびユタ州金融機関局との承認手続きを完了し、3月1日より正式に営業を開始したことを発表した。
スクエア・ファイナンシャル・サービスはユタ州ソルトレイクシティに本社を置き、企業融資と預金商品サービスを提供していく。まずスクエア・キャピタル(Square Capital)の既存の融資商品の企業融資を引き受け、組成するとのことだ。
今後スクエア・ファイナンシャル・サービスは全米のスクエアを利用する小売業者ための資金調達の主な提供者となっていく予定とのこと。
またスクエア・ファイナンシャル・サービスを開設することで、スクエアのパフォーマンスがさらに深化し、十分なサービスを受けていない人々にローンと銀行ツールへのアクセスを拡大できるようになるとのこと。そしてスクエア・キャピタルを通じた融資の58%は女性経営の企業への融資で、35%は少数民族経営の企業への融資とのことだ。
スクエア・ファイナンシャル・サービスの最高財務責任者兼取締役会のエグゼクティブチェアウーマンを務めるアムリタ・アフジャ(Amrita Ahuja)氏は「銀行機能を内製化することで、より迅速な業務運営が可能になり、スクエアと顧客のために、十分なサービスを受けていない人々にサービスを提供する金融ツールの開発に取り組んでいます。
このマイルストーンを達成することができたFDICとユタDFIのパートナーシップに感謝するとともに、今後も中小企業にとって重要な時期に金融サービスへのアクセスを拡大していきたいと考えています」とコメントしている。
(images:iStocks/-art12321)