「LayerX INVOICE」の相次ぐ大手サービスとの連携
株式会社LayerXは今週、同社が提供する請求書AIクラウド「LayerX INVOICE(レイヤーエックス・インボイス)」と弥生株式会社の「弥生会計」、ピー・シー・エー株式会社の「PCA会計DX」、株式会社オービックビジネスコンサルタントの「勘定奉行シリーズ」との連携を相次いで発表した。
「LayerX INVOICE」は請求書の受け取り後、AI-OCRが請求書を自動でデータ化の上、仕訳データや振込データの自動作成及び会計システム連携をシームレスに実行することで経理DXを推進するサービスだ。
各サービスとも「LayerX INVOICE」との連携によって、手入力・変換不要で連携サービスに取り込めるCSVのダウンロード、連携サービスの各種マスタデータのシームレスな「LayerX INVOICE」への取り込みが可能となる。また「LayerX INVOICE」からダウンロードされた仕訳データ(CSV)をそのまま連携サービスにインポートすることで、自動で会計帳簿、決算書、レポートの作成ができるようになる。
今回これらのサービス連携を実現した株式会社LayerXの執行役員 牧迫寛之氏に「あたらしい経済」は取材をした。
LayerX 執行役員 牧迫寛之氏へ取材
−なぜこの3社と連携したのでしょうか?
牧迫寛之(以下:牧迫): 当社の請求書AIクラウド「LayerX INVOICE」は、請求書データをAI-OCRで読み取り、仕訳データ・振込データを作成するサービスです。経理DXを推進していくためには、より多くの企業様でご利用いただける環境を構築することが必要不可欠です。
当社サービスの目指すビジョンをご評価いただき、1月に発表させていただいたfreee様に加え、この度3社様との連携を発表させていただきました。他にも連携準備を進めている先が複数あり、今後も順次連携先を拡大していきます。
−既存の会計システムにはない、「LayerX INVOICE」のバリューはどのようなところでしょうか?
牧迫:受領した請求書処理については、多くの企業様でアナログに対応されています。本プロダクトの開発にあたり、100社超にヒアリングを行いましたが、コロナ禍でデジタル化が叫ばれる最中であっても、紙ベースで出社を余儀なくされている方が多くいらっしゃいました。
「LayerX INVOICE」を導入することで紙の目視確認や手入力での処理が前提となっていた請求書処理が効率的になると同時に、オンラインでの業務完結が可能になります。
当社も先日、電子インボイス推進協議会に加入させていただきましたが、2023年のインボイス制度導入に向け、国内でも請求書の電子化に向けた動きが活発化しています。当社としてもあるべき将来を見据えつつ、目の前のペインの解決に注力していきたいと思っています。
(imaes:iStocks/nisaul-khoiriyah・pgraphis)