米マイクロストラテジーCEOセイラー氏「10年間でビットコインは上昇しているだけ」
米ナスダック上場企業であり、企業としてビットコインの購入を積極的に進めているマイクロストラテジー(MicroStrategy)のCEOであるマイケル・セイラ―(Michael Saylor)氏が暗号資産(仮想通貨)取引所大手バイナンス(Binance)が開催した「Blockchain Week – The Decentralised Future – Day 3」に2月3日登壇した。
この講演の中でセイラー氏はビットコインへの投資の経緯として「当初は公債の購入を予定していたが新型コロナウィルス感染症の影響で金融緩和が行われたことにより、マイクロストラテジーは他の投資先の検討を始めた」と話した。そして「株式や不動産、貴金属など検討を行ったがビットコインと比較した際にはリターンは不十分であった」という。
セイラー氏は「金のリターンはビットコインに比べて魅力的ではありませんでした。もしあなたがインフレ環境下で価値のある非金融派生商品を探しているのであれば、デジタルゴールドとしてのビットコインに落ち着くのは理にかなっています」と述べた。
またビットコインによるボラティリティについてセイラー氏は「私たちは10年間の投資を行っており、これまでの10年間のビットコインを見てみると、変動性はなく、上昇しているだけです」とし短期的なボラティリティが「それほど重要でない」と述べている。
なおセイラー氏はマイクロストラテジーが2月3日より2日間開催する企業向けオンラインカンファレンスのセッションテーマ「ビットコインの企業戦略概要と運用上の考慮事項」の公演のなかで「今後12ヶ月の間に多くの企業が資金をビットコインに変換しているだろう」と自身の見解を述べていた。
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