コインチェックがChilizとNFTマーケットプレイスにて連携、ACミランやFCバルセロナなど世界的クラブチームのNFT取り扱いへ
国内暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するコインチェック株式会社がNFTマーケットプレイス事業において、スポーツ・エンターテイメント業界におけるブロックチェーン活用を目指す企業チリーズ(Chiliz)と連携を開始したことを2月1日に発表した。
NFTマーケットプレイスとは、ブロックチェーン上に記録され、固有の値や情報を持った非代替性の権利証であるNFT(ノンファンジブルトークン)を暗号資産と交換できるサービスである。コインチェックは2020年8月からNFTマーケットプレイスの立ち上げに取り組んでおり、既に国内外で人気のある5つのゲームタイトルで利用できるNFTを同社のマーケットプレイスで取扱うべく連携を行っている。
コインチェックは2020年度内に提供開始を予定しているこのNFTマーケットプレイスにてチリーズと連携することにより、チリーズ提供の暗号資産やNFTを用いたファンコミュニティ形成のためのプラットフォーム「ソシオスドットコム(Socios.com)」で利用できるNFTの取り扱いを目指すとのこと。
ソシオスドットコムは、チリーズによって2019年に運営が開始されたコンシューマー向けサービスである。
ソシオスドットコムは現在FCバルセロナ、パリ・サンジェルマン、ユベントス、ACミランを含む21の世界的クラブチームと提携しており、ユーザーはソシオスドットコムでこれらのクラブのファントークン(NFT)を取得することにより、クラブ投票イベントへの参加権利やゲーム機能の利用権利を得られるとのこと。またサッカーのクラブチームの他にも総合格闘技団体UFCやPFLともパートナーシップを結んでおり、PFLのファントークン発行が2021年に予定されているとのことだ。
※ファントークン(NFT)という表記がありましたが、こちらは誤りでした。訂正のうえお詫びいたします。2021.2.2 21:30追記
編集部のコメント
暗号資産取引所であるコインチェックがNFTマーケットプレイスを展開することで、ユーザーは自身で秘密鍵の管理をすることなく取引ができるメリットがあります。さらにNFTを発行する企業は、225万人を超えるコインチェックユーザーにアプローチできるため、NFTの流通促進など市場拡大が期待できるとのことです。
既に日本市場に参入を検討していた国外の人気プラットフォームや国内でも人気のブロックチェーントレーディングカードゲーム「クリプトスペルズ」もコインチェックとの連携を発表しています。
コインチェックがNFTマーケットプレイスを展開することで今後の国内のNFTマーケットがどのように盛り上がりを見せていくのか注目です。
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コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStocks/msan10)