米暗号資産取引所クラーケンがチェインリンクノードを立ち上げ、価格データをDeFiに提供
米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)がチェインリンク(Chainlink)ノードを立ち上げ、暗号資産の取引価格データを分散型金融(DeFi)アプリケーションに提供することを2月1日に発表した。
チェインリンクはオフチェーン(現実)での事象をブロックチェーン上に適用することを目的とした分散型オラクルネットワークである。暗号署名機能や多数決要素を取り入れることにより、信頼性の高いデータ提供を実現しており、チェインリンクが提供するデータは主にスマートコントラクトのトリガーとして使用されている。
チェインリンクノードの立ち上げにより、クラーケンはイーサリアムや他のブロックチェーンにリアルタイムの取引価格データを信頼性の高い状態で発信できるようになる。取引所での注文書の情報をもとに取引価格を計算し、毎分ごとに価格データを更新するとのこと。そしてDeFi開発者はこのデータをデリバティブ契約・貸付け・支払い・自動資産管理などのDeFiアプリケーションで利用できるようになるとのことだ。
チェインリンクの製品担当であるジェレミー・ウェルチ(Jeremy Welch)氏は「DeFi市場の成長と、それを安全に保つための高品質なデータフィードの必要性を考えると、私たちは独自のチェインリンクノードを通じて価格データをDeFiの開発者が利用できるようにすることに興奮しています」と述べている。
編集部のコメント
今回のニュースは、クラーケンがチェインリンクのノードを立ち上げたことによって、スマートコントラクトでクラーケンの取引価格データを扱えるようになったという内容です。
チェインリンクを介して取引価格データを提供する暗号資産(仮想通貨)取引所はバイナンス(Binance)、フォビ(Huobi)などがあります。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStocks/m_pavlov・dalebor・RamCreativ)