博報堂らのテレビ番組のファン育成プラットフォーム「LiveTV-Show」に独自ライブ配信機能追加
株式会社博報堂が発足した「HAKUHODO Blockchain Initiative(博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ)」と株式会社博報堂DYメディアパートナーズが、2019年12月にSingulaNet株式会社と共同で構築した、ブロックチェーン技術を活用したテレビ番組のファン育成プラットフォーム「LiveTV-Show(ライブ・ティービー・ショー)」に、3社で開発した独自のライブ配信機能を新たに搭載したことを発表した。
LiveTV-Showに今回追加されたライブ配信機能はテレビ局の個別の番組向けに自由にカスタマイズでき、専用のツールやアプリではなくWebブラウザ上で配信・視聴することが可能とのこと。無料・有料の配信に対応でき、多様なファン層に応じた企画内容が実現できる。また視聴データをテレビ局が管理・蓄積もでき、番組制作側としては迅速にデータを分析しその結果を番組づくりに反映していくこともできるようになる。
そしてこのライブ配信機能を、 LiveTV-Showに搭載されているデジタルフォトや楽曲等の販売機能やギフティング(投げ)機能と連携することで、双方向の番組作りを実現し、番組および出演タレントのファンの育成を支援できるとのこと。
このデジタルフォトや 楽曲等の販売機能にはブロックチェーン技術が使用されており、複製を防ぐだけではなく、数量を限定した販売も可能になるとのことだ。
テレビ静岡の新番組に出演するアイドルグループ「fishbowl」のファン向けに提供を開始
そして今回、株式会社テレビ静岡で2021年1月から放送している新番組に出演するアイドルグループ「fishbowl(フィッシュボウル)」のファン向けに、このライブ配信機能を搭載したLiveTV-Showの提供開始も発表された。
「fishbowl(フィッシュボウル)」は「しずおかアイドルプロジェクト」のオーディションを経て結成されたアイドルグループ。今回テレビ静岡の新番組「アイドル観察バラエティ fishbowlのデビューしちゃってもいいですか?」への出演と並行して、LiveTV-Showを活用したライブ配信などの企画を通じ、ファンと交流していくとのことだ。
博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ 伊藤佑介氏へ取材
今回このニュースの発表に合わせ、あたらしい経済は博報堂ブロックチェーン・イニシアティブ 伊藤佑介氏に取材した。
−今回追加した「独自のライブ配信機能」について、具体的にどのようなことができるようになるのでしょうか?
新たに有料チケットを購入した視聴者だけが参加できる限定ライブができるようになり、ギフティングとコンテンツ販売に加えて、マネタイズのポイントがさらに拡充しました。
−ブロックチェーンの仕組み、例えば仮想通貨ウォレットなどを使わなくてもデジタルフォトや楽曲などは購入できますか?
ひろく一般のみなさんに利用いただけるよう、クレジットカード決済で購入いただけるようにしています。
−現在幾つかのライブ配信プラットフォームがあります。その中では一般の人も配信できるようなものもあります。今後「LiveTV-Show」は一般ユーザーも使えるようになるような構想はありますか?
LiveTV-Showのライブ配信機能では、番組の出演者も一般の視聴者もスマホで気軽にライブ配信ができます。今回の番組の企画では出演者のみがライブ配信しますが、視聴者参加型の番組で導入する場合、番組の視聴者も簡単にライブ配信できる企画ができます。