米コインベースがIPO前にナスダック・プライベート・マーケットに株式流通か
米暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するコインベース(Coinbase)が、ナスダック・プライベート・マーケットでコインベース株の流通機会を提供予定であることを株主らに伝えたと、1月22日にThe Blockが報じた。
ナスダック・プライベート・マーケットは、ナスダックの子会社が運営する未公開株式のマッチングプラットフォームである。ナスダック・プライベート・マーケットには、未公開会社へ株の流動性を提供しながら、機関投資家との関係を構築して、株式公開を促進する狙いがある。
コインベースは米国証券取引委員会(SEC)へ公開会社になるための登録届出書「フォームS-1」を昨年12月中旬に提出している。
「1月25日の正午にナスダック・プライベート・マーケットから、市場へのアクセス方法、取引対象となる株式、市場の機能などの詳細が記載されたメールが届きます」とThe Blockへコインベースからメッセージが送られてきているようだ。
編集部のコメント
コインベースはナスダック・プライベート・マーケットで株式公開前に元従業員が保有する株や現従業員のストックオプションなどを取引できる機会を設けることで、上場時の1株あたりの価格の底上げを狙っているのではないでしょうか。
上場前にセカンダリーマーケットで、機関投資家らに株式を保有してもらうことで、コインベースはIR(インベスターリレーションズ)の機会を手に入れ、今後の戦略など詳しく伝えることができるようになります。
(images:iStocks/Funtap)