スイス証券取引所に英コインシェアーズ提供のビットコインETP「BITC」が上場へ
英資産運用会社コインシェアーズ(CoinShares)がビットコインETP「コインシェアーズ・フィジカル・ビットコイン(CoinShares Physical Bitcoin:BITC)の発売を1月19日発表した。
またコインシェアーズは、このBITCがスイス証券取引所(SIX)に上場することも併せて発表している。
ETPとは上場取引型金融商品(Exchange Traded Products)の略称で、ETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、ETC(上場投資コモディティ)などの上場している金融商品の総称のこと。
コインシェアーズが提供するBITCは、現物のビットコイン0.001BTCによって裏付けられているという。また基本手数料は0.98%と業界水準を2%ほど下回るとのことだ。なおBITCは、コインシェアーズの新しい機関投資家向けETPプラットフォームでリリースされる最初の商品であるとのことだ。
またリリースによるとBITCのカストディ(保管)には、コインシェアーズと仏デジタル資産管理のLedger(レッジャー)、そして野村ホールディングス株式会社が共同で開発した機関投資家向けデジタル資産カストディサービス「Komainu(コマイヌ)」を利用するとのことだ。
なお現在、SIXでは複数のビットコインETPが取引されており、BITCの上場は35例目となる。
コインシェアーズの商品責任者であるタウンゼント・ランシング(Townsend Lansing)氏は「2014年以来、コインシェアーズは当社のXBTプロバイダー・ファミリーのETPを通じて、暗号資産のエコシステムと従来の金融の間に効果的な架け橋を提供してきました。BITCとそのプラットフォームは、この進化の次のステージを表しています。これらの商品の欧州市場のリーダーとして、私たちは今後も金融の未来と信じているものに積極的に投資することを妨げる垣根を取り払うような投資商品を開発していきます」と述べている。
(images:iStock/dalebor・LongQuattro)