バイデン次期大統領がSECの新委員長にゲイリー・ゲンスラー氏を正式指名
ジョー・バイデン次期米国大統領が米証券取引委員会(SEC)の新委員長にゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏を正式に指名したことが1月18日発表された。
ゲンスラー氏は米金融大手のゴールドマン・サックス出身で、クリントン政権下の1999年から2001年に財務次官(国内金融担当)を務めたほか、オバマ政権では米商品先物取引委員会(CFTC)の委員長に起用された。また同氏は2016年の米大統領選でヒラリー・クリントン氏陣営の財務責任者を務めている人物だ。
またゲンスラー氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)のグローバル経済学の教授やデジタル通貨イニシアチブのシニアアドバイザーなども務めており、同大学ではビットコインやブロックチェーンが金融領域でどのように使われていくかに関する授業を行っている。また米フェイスブック(Facebook)主導のデジタル通貨「Libra:リブラ(現Diem:ディエム)」構想を巡って、専門家の一人として米議会で証言を求められたこともある。
その後ゲンスラー氏は、2020年の大統領選後にバイデン氏の金融政策移行チームにトップとして参画していた。
報道によると今回のゲンスラー氏の指名は、オバマ政権下でリーマン危機後の金融規制強化を主導した実績などを買われたとのことだ。
今後ゲンスラー氏は上院議会の承認を得た上で、SEC委員長、金融監督当局トップに就任する。
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