アニモカブランズがバイナンススマートチェーンと戦略的パートナーシップ締結
中国香港を拠点とするゲーム開発会社アニモカブランズ(Animoca Brands)が大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の開発したバイナンススマートチェーン(Binance Smart Chain)と戦略的パートナーシップを締結したことを1月13日発表した。
このパートナーシップ締結により、バイナンススマートチェーンはアニモカブランズに対し製品、マーケットフィット、及びブロックチェーン技術の分野で助言を行うという。またアニモカブランズは自身が提供するデジタルアセットをバイナンススマートチェーン上に移行するとのこと。さらに両社は、デジタルアセットのトークン化のアプローチやユースケースの検討を行うとのことだ。
アニモカブランズの会長で共同創業者のヨットシウ(Yat Siu)氏は「世界で最も影響力のある取引所とパートナーシップを締結でき、当社のプロジェクトをバイナンススマートチェーン上に移行できることになり、大変興奮しています。当社では、今まさにゲーミングの根幹が大幅に変化しようとしていると考えています。プレイして収入を得たり所有権を設定するなど、これまでゲームでは不可能だった機能を実現することでゲーマーの力になろうという当社のビジョンを共有するパートナーとコラボレーションができ、当社は深く感謝しています」とコメントしている。
編集部のコメント
アニモカブランズは、スクウェア・エニックスも出資するブロックチェーンを活用したゲームプラットフォーム「The Sandbox」やF1®の正式ライセンスを受けたブロックチェーンゲーム「F1® Delta Time」を開発する企業です。
またアニモカブランズは同社が提供するゲームタイトル「スターガール(Star Girl)」を、ブロックチェーン開発企業であるダッパーラボ(Dapper Labs)の独自ブロックチェーン「フロウ(Flow)」に移行することも昨年9月22日に発表しています。
またバイナンススマートチェーンは大手暗号資産取引所であるバイナンスの第二の独自ブロックチェーンとして昨年9月1日にメインネットをローンチしています。
バイナンススマートチェーンは、2019年に稼働を開始したバイナンスチェーン(Binance Chain)とは別のチェーンです。スマートチェーンがバイナンスチェーンと異なる点としてスマートコントラクトやバイナンスの暗号資産BNBのステーキングに対応していて、主にDeFiなどの分散型アプリケーションの構築を目的としています。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/pgraphis)