アンカレッジが初の連邦認可のデジタルバンクへ
米デジタル資産カストディ企業アンカレッジ(Anchorage)が米通貨監査局(OCC)から承認を受け、史上初の連邦政府公認のデジタルバンクとなったことを1月14日に発表した。アンカレッジは連邦政府公認のデジタルバンクとなったことで、米国内の他のナショナルバンクと同じ規制の管轄下になる。連邦政府公認のデジタルバンクは、アンカレッジ・デジタルバンク(Anchorage Digital Bank)だ。
アンカレッジのリリースでは「顧客にデジタル資産を提供したい従来の金融機関は、アンカレッジのサービスを利用しやすくなるだろう」と記載されている。
またアンカレッジは「現在、機関投資家の暗号資産の利用が増加しているのを目の当たりにしています。大規模な資産運用会社から企業の財務、寄付金、ファミリーオフィスに至るまで、機関投資家のデジタル資産への関心はかつてないほど高まっています。この分野が成熟し続け、そのユースケースが拡大していく中で、従来の金融の期待を超える幅広いサービスへの需要が高まることが予想されます」とリリースに記載している。
米通貨監査局(OCC)は「この免許を許可するにあたり、OCCはすべての免許申請に適用されるのと同様の厳格な審査と基準を適用しました。 アンカレッジを連邦銀行システムに参加させることで、銀行と業界はOCC の広範な監督経験と専門知識の恩恵を受けることになります。
同時に、アンカレッジの承認は全国銀行法に基づいて規定されている全国銀行の免許が、21世紀の金融サービスへのアプローチの進化に対応するのに十分な幅広さと柔軟性を備えていることを実証しています」とリリースに記載している。
編集部のコメント
OCCが連邦政府初のデジタルバンクを承認したことにより、その他の銀行もアンカレッジが満たした基準を倣えば、デジタルバンクなることができることになります。
このアンカレッジのデジタルバンク承認の動きは、アメリカ国内銀行のデジタル化を進めるものとなるかもしれません。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
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