オバマ政権で金融規制のトップを務めていたゲイリー・ゲンスラー氏がバイデン政権で米証券取引委員会のトップに就任か
オバマ政権下で金融規制のトップを務めていたゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏が、近日中にジョー・バイデン次期大統領から米国証券取引委員会(SEC)の委員長に指名される見通しだと1月12日にロイター通信が報じた。ゲンスラー氏は、2009年から2014年まで商品先物取引委員会(CFTC)の委員長を務めていた。
また現在、米次期大統領のジョー・バイデンの金融政策移行チームのトップをゲンスラー氏は務めている。
その他、ゲンスラー氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)のグローバル経済学の教授やデジタル通貨イニシアチブのシニアアドバイザーなども務めていて、マサチューセッツ工科大学ではビットコインやブロックチェーンが金融領域でどのように使われていくかに関する授業を行っていたとのこと。そしてビットコインを「変化のための触媒(Catalyst for change)と呼称している。
これまでにゲンスラー氏は連邦法下でのリップル(XRP)、イーサリアム(Ethereum)、リブラ(Libra)の証券性またICO詐欺について言及をしてきた。現在、SECはリップルの証券性に関してRipple社らを訴訟している段階だ。
暗号資産メディアのThe Blockは「ゲンスラー氏は米国でのビットコインETFの立ち上げに向けた新たな取り組みや、そのような商品への機関投資家の関心が高まっていることを考えると、ビットコインETFの検討において重要な役割を果たす可能性が高い」という見解を示している。
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