ミロク情報サービスがブロックチェーン活用のビジネスプラットフォーム構築を目指しToposWare(トポスウェア)と資本提携
財務・会計システムおよび経営情報サービスを開発・販売する東証一部上場企業、株式会社ミロク情報サービス(MJSグループ)がブロックチェーン・プラットフォームの開発を手掛ける株式会社ToposWare(トポスウェア)と資本提携したことを11月12日発表した。
今回の資本提携によりミロク情報サービスは、ゼロ知識証明による高度な秘匿性を保持する高速プライバシー・ブロックチェーンの公開と統合型DXプラットフォームの構築を目指すとのことだ。
MJSグループはERPソリューションとデジタル・マーケティングを融合した新たな「統合型DXプラットフォーム」を構築することにより、顧客の生産性向上・競争力強化、DX推進によるイノベーションの創出を支援する、DX時代にふさわしい総合的なソリューションサービスの提供を目指すとのこと(ERPソリューションとは企業の基幹業務である「販売・在庫購買管理、人事管理、会計管理」などを一元管理し、経営の効率化を図る統合型アプリケーション「ERPパッケージ」によるソリューションサービスのこと)。
ToposWareのCEOであるテオ・ゴーティエ(Theo Gauthier)氏は「経営システム、経営情報サービスのリーディングカンパニーであるMJS様を株主にお迎えできたことを大変に嬉しく思います。弊社はブロックチェーン技術により従来とは質的に異なるデータ・セキュリティやDXイノベーションを実現すべく開発を進めておりますが、このたびの資本提携により両社の強みを活用した企業のDXを実現していけるように尽力してまいります」とコメントしている。
編集部のコメント
株式会社ToposWareは高度な情報セキュリティを求める行政機関・企業・個人に向け、ブロックチェーンを開発しているスタートアップです。
同社はデジタルハリウッド大学大学院の修了生であるゴーチエ・テオ・ケビン氏とタリック・ジャワド(Jawad Tariq)氏によって2019年1月に創業されています。
また同社は「新しい時代のお金の教科書」など数多くの書籍の著者であり、経営者でもある山口揚平氏が代表取締役CFOとして率いている企業です。
ToposWareはは昨年5月11日にマネックスグループ株式会社の松本大社長や株式会社ミクシィの笠原健治会長をはじめとしたエンジェル投資家や、デジタルハリウッド株式会社をはじめとした事業会社を引受先とした第三者割当増資によりシードラウンドとして1億9700万円を調達し、その資金により2020年内にゼロ知識証明を利用したプライバシー・ブロックチェーンをリリースする計画を発表していました。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/Yevhen-Lahunov)