米国コインデスクが世界有数の暗号資産インデックスプロバイダーであるトレードブロックを買収

米国コインデスクが世界有数の暗号資産インデックスプロバイダーであるトレードブロックを買収

米国の暗号資産(仮想通貨)ニュースメディアを運営するコインデスク(CoinDesk)が暗号資産インデックスプロバイダーであるトレードブロック(TradeBlock)を買収し、完全子会社化したことを1月5日に発表した。

この買収によりコインデスクは金融業界向けの暗号資産関連ニュース、情報、データの主要な情報源を確保できたとのこと。現在約2兆557億円(200億ドル)以上の投資商品がトレードブロックインデックスを使用し、毎月数十億ドルの取引量がトレードブロックインデックスに対して引用されているようだ。

コインデスクのCEOを務めるケヴィン・ワース(Kevin Worth)氏は「ウォールストリートがビットコインの可能性に目覚めた今、ビットコインのマスアダプションが加速しています。それに伴い機関投資家の参加を可能にする堅牢なデータと専門的なツールが急務となっています。コインデスクは堅牢なデータと専門的なツールを提供できる独自の立場にあります。このサービスは機関投資家に利益をもたらすだけでなく、すでに暗号資産市場に参加している個人投資家やその他の投資家層にとっても情報の整合性を向上させることができます。

私たちはコインデスクの世界的な利用者の増加とコインデスクのネットワーク効果と卓越した暗号資産およびブロックチェーンのメディア企業としての評判をトレードブロックの世界クラスの価格、インデックス、取引ツールと組み合わせています。これで私たちは信頼できるデータと情報をこの活況を呈する市場に届けることができるようになりました。

ブルームバーグが伝統的な市場で果たしている役割と同じように、私たちはメディア、イベント、リサーチ、価格、データを統合した暗号資産投資家の行きつけの場所となるでしょう。またトレードブロックは世界最大の上場暗号資産金融商品であるグレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)がトレードブロックのビットコインXBXインデックス(TradeBlock’s bitcoin XBX Index)を使用していることから、すでに機関投資家のための業界標準を設定しています」とコメントしている。

トレードブロックのCEOであるニタイ・ブラン(Nitai Bran)氏は「コインデスクファミリーの一員になれたことを嬉しく思っています。この業界で最も長い歴史を持つ2つの会社の価値が融合し、機関投資家にエンドツーエンドのソリューションを提供できるようになることを楽しみにしています」とコメントしている。

編集部のコメント

コインデスクはトレードブロックの株式を100%買収して、完全子会社化。またコインデスクの親会社であるデジタルカレンシーグループはグレイスケール・ビットコイン・トラストを100%子会社化しています。

デジタルカレンシーグループ内で暗号資産やブロックチェーン領域に関するたくさんのシナジー効果が生まれるでしょう。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/Kateryna-Bereziuk・Максим-Ивасюк・Panuwat-Sikham)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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