JPモルガンが米生命保険会社マスミューチュアル(MassMutual)のビットコイン投資を皮切りに暗号資産(仮想通貨)市場が拡大する見解示す
米大手銀行JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)が米生命保険会社マスミューチュアル(MassMutual)が行ったビットコイン投資により今後暗号資産(仮想通貨)の市場が拡大する可能性があると、その見解を示したことを12月4日ブルームバーグが報じた。
マスミューチュアルは今月12月11日、ビットコイン機関投資家向けソリューション提供のNYDIG社と協力し、約100億円(1億ドル)相当のビットコインを購入したことが明らかになっている。
ブルームバーグの報道によるとJPモルガンは、マスミューチュアルがビットコインへ投資を行ったことはビットコイン(暗号資産)への需要がファミリーオフィスや富裕層の投資家から保険会社や年金基金にまで拡大してきていると指摘している。また保険や年金基金においてその運用額が少額であった場合でも、市場への影響は大きいと説明をしている。
このことこからJPモルガンは、マスミューチュアルのビットコイン購入が機関投資家によるビットコイン採用の一つのマイルストーンを表しているとし、他の保険会社や年金基金がマスミューチュアルの例に倣うように、今後数年間で潜在的な需要が表れる可能性があるとその見解を示している。
なおJPモルガンは米国、ユーロ圏、英国、日本の年金基金や保険会社が資産の1%をビットコインに割り当てると、6,000億ドル(約62億円)のビットコイン需要が追加されると述べているとのことだ。
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