デジタル証券プラットフォームのセキュリタイズがアバラボのAvalancheとシステム統合

デジタル証券プラットフォームのセキュリタイズがアバラボのAvalancheとシステム統合

デジタル証券プラットフォーム企業セキュリタイズ(Securitize)がブロックチェーン開発企業アバラボ(AVALabs)の開発するブロックチェーンであるアバランチェ(Avalanche)とのシステム統合を12月10日に発表した。

アバランチェ(Avalanche)の特徴は「取引ファイナリティが1秒未満であること、低い手数料で取引が可能なこと」であるとセキュリタイズのリリースで記載されている。

セキュリタイズとアヴァランチェの統合によって、セキュリタイズのプラットフォームを利用している発行体は、アバランチェを利用したセキュリティートークンの発行と管理が可能になる。またセキュリタイズはサービス提供にかかる時間とコストが大幅に改善されると予測しているようだ。

セキュリタイズCEO兼共同創業者カルロス・ドミンゴ(Calros Domingo)氏は「アバランチェとの統合により、セキュリタイズの発行体とその投資家は最新のブロックチェーン技術にシームレスにアクセスできるようになります。同時に、信頼と実績のある技術ソリューションで私募市場を再構築し、今後必ず起きるデジタル証券の大規模な普及を推進していくという当社のコミットメントを示すことができると考えております」とコメントしている。

アバラボ社長のジョン・ウー(John Wu)氏は「デジタル証券は依然としてイノベーションに開かれたフロンティアであり、セキュリタイズをパートナーとしたアバランチェブロックチェーンほど、ライフサイクル全体にわたってデジタル証券に適した場所はないと言えます。アバランチェにより、金融機関は実用的な規模でのトークン化を追求するために必要な、スピード、低コスト、アセット構造のカスタマイズ性のフルパッケージをついに手に入れることができました。間もなく最初のトークン発行を予定しております」とコメントしている。

編集部のコメント

アバランチェは9月21日にメインネットを立ち上げて以来、600以上のブロック生成バリデーターがコンセンサスに参加しており、さらに2,500のデリゲーターがステークキングに参加しているとリリースに記載されています。これらを合わせると、ネットワークの安全性を確保するために10億ドル以上のアバランチェの独自トークンである「AVAX」のステイクが行われていることになるようです。
またアバランチェはこれまでにチェインリンク(Chainlink)、クオントスタンプ(Quantstamp)などのプロジェクトと統合しています。

そして、アバラボの投資家として明らかになっているのは、アンドリーセンホロウィッツ(Andreessen Horowitz)、ギャラクシーデジタル(Galaxy Digital)、ビットメイン(Bitmain)、ポリチェーンキャピタル(Polychain Capital)、元CoinbaseのCTOであるバラジ・スリニバサン(Balaji Srinivasan)やエンジェル投資家のナバル・ラヴィカント(Naval Ravikant)などです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/Yevhen-Lahunov)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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