JPモルガンとDBS銀行およびテマセクがグローバル・デジタル・マルチカレンシー決済ネットワークの開発完了を発表
シンガポール金融管理局(MAS)がデジタル通貨(CBDC)研究プロジェクト「Project Ubin」を通して、グローバル・デジタル・マルチカレンシー決済ネットワークの開発が完了したことをLedgerinsightsが12月8日に報道した。この決済ネットワークの開発はDBS銀行、JPモルガン(JP Morgan)、テマセク(Temasek)が関わっているとのことだ。
シンガポール金融管理局のマネージング・ディレクターを務めるラヴィ・メノン(Ravi Menon)氏は「グローバル・デジタル・マルチカレンシー決済ネットワークの実証実験は2021年に行われる予定だ」とシンガポール・フィンテック・フェスティバルでのスピーチで明らかにしている。
またラヴィ・メノン氏は「私は国境を越えた決済ネットワークが実現したいであろう24時間365日、リアルタイム、より安価な決済を行える日が近づいてきていると思います。これが現実のものとなれば、中小企業は大きな恩恵を受けることになるでしょう」とスピーチで発言したとのことだ。
編集部のコメント
DBS銀行はシンガポール最大の銀行です。DBS銀行は特に貿易金融の分野でブロックチェーンを積極的に採用していて、コントゥアー(Contour)、マルコ・ポーロ(Marco Polo)、トラスプル(Trusple)に参加し、中国企業をターゲットとした独自のサプライチェーン金融ブロックチェーンを立ち上げてきました。DBS銀行は11月にB2Bのデジタル取引所とセキュリティトークンの提供を開始する計画を明らかにしました。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
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