マイクロストラテジー(MicroStrategy)がビットコインに約52億円を追加投資
米ナスダック上場企業マイクロストラテジー(MicroStrategy)がビットコインに5,000万ドル(約52億円)の追加投資を行ったことを、同社CEOであるマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が自身のTwitterにて12月5日発表した。
セイラー氏によると同社は、現金5,000万ドルを利用して平均購入価格19,427ドルのビットコインを約2,574BTC購入したとのことだ。
マイクロストラテジー社は8月に2億5000万ドル(約260億円)相当のビットコインを複数回に分けて購入し、さらに翌9月には1億7500万ドル(約182億円)の追加購入を実施。これにより同社のビットコイン保有額は4億2500万ドル(約443億円)となっていた。これを受け同社は内部留保として大量のビットコインを購入・保有する初の上場企業となったことが報じられていた。
10月に開催されたマイクロストラテジー社の決算説明会で同社社長のフォン・リー(Phong Li)氏は8月・9月に行った一連のビットコインへの投資について「ビットコインへの投資が22%のリターンに加えて、知名度の向上をもたらした」と述べ、また「ビットコインへの投資によって、より広い市場において我々の認知度を高める効果をもたらした。予想外の利益だ」と述べていた。そしてその際に今後の追加投資についても言及したと報じられていた。
編集部のコメント
8月に開示されたマイクロストラテジー社のビットコイン購入について、米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)がマイクロストラテジー社の実行パートナーだったことを12月1日に発表しています。
コインベースは同社ブログにて、購入当時で合計4億2500万ドルに相当したビットコインを市場に影響を与えることなく購入した方法をブログにて説明しており、単一の大きな注文を受け取り、それを複数の取引場所で実行される多くの小さな断片に分割する「スマートオーダールーティング」という手法が利用されたと説明をしています。
企業によるビットコインへの投資例は増えており、ビットコインの価格へ影響を及ぼしています。日本の企業ではビットコインへの多額の投資について現状伝えられていません。
今後のビットコインの価格、日本企業の動向に対し今回のニュースがどのような影響を与えるのか注目したいと思います。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/Vit_Mar)