ドイツの財務大臣がデジタル・ユーロへの早急な対応を示唆

ドイツの財務大臣がデジタル・ユーロへの早急な対応を示唆

ドイツの財務相を務めるオラフ・ショルツ(Olaf Scholz)氏が「消費者や企業からデジタルマネーに対する大きな需要があることから、ヨーロッパはデジタル決済のソリューションを考え出すためにより懸命に努力すべきだ」とヨーロッパのデジタル決済に関するオンラインカンファレンスで述べたことを11月27日にロイター通信が報じた

オラフ・ショルツ氏はこのカンファレンスで「欧州中央銀行が発行しうる中央銀行デジタル通貨(CBDC)のデジタル・ユーロに関しては、私たちは一生懸命働くべきだと思います。デジタル・ユーロが発行するのを待って見るべきものではありません。私たちはいつでも、デジタル・ユーロで何をすべきであるかを決めることができるはずです」と話している。

編集部のコメント

2019年9月にドイツ政府はFacebookが発行予定のLibraを含む、いかなる民間通貨の発行を禁止するブロックチェーン戦略を可決しています。またオラフ・ショルツ氏は2019年9月のロイター通信の取材に対して「最先端の技術拠点としてドイツを最前線に置き、さらに強化したいと考えている。特にブロックチェーン技術は未来のインターネットの礎になる基盤技術なので、政府としてその技術への取り組みを強化したい。私たちは消費者と国家の主権を守らなければならないです。国家主権の核となる要素は通貨の発行です。私たちはこの仕事を民間企業に任せません」と答えています。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/Guzaliia-Filimonova・stockdevil)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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