中国の蘇州市で12月にデジタル人民元のオフライン決済の試運用か

中国の蘇州市で12月にデジタル人民元のオフライン決済の試運用か

中国の蘇州市が12月にデジタル人民元の試運用を実施する予定であることを11月23日にThe Blockが報じた

報道によると蘇州の試運用は10月に行われた深圳の試運用に似ているようだ。深圳では約1億5,000万円(150万ドル)が抽選で5万人の住民に付与され、住民は3,000以上の店舗のいずれかでデジタル人民元を利用することができた。

今回の蘇州市での試運用ではデジタル人民元のオフライン決済機能が新たに追加され、近距離無線通信技術(Near-field communication)を介してオフライン環境でスマートフォンに触れるだけで取引を開始できるようにするものだ。

編集部のコメント

現在中国のデジタル人民元のテストは広東省深圳市、成都市、北京五輪会場など5カ所を実験エリアとして選定されています。日本経済新聞の報道によれば、深圳市民の4万7,573人が1人200元(約3100円)ずつ受け取り、合計876万4000元の決済を終えたとのことです。蘇州市では通貨のユニバーサルデザインに欠かせないオフライン決済機能が試されます。中央銀行デジタル通貨の発行有無が試される重要な試運用になると考えられますので、結果に注目したいと思います。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/Nerthuz・bakhtiar_zein・Igor-Korchak)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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