米オールバニ空港がGEと提携し清掃や消毒状況などを管理するブロックチェーンアプリを試験導入

米オールバニ空港がGEと提携し清掃や消毒状況などを管理するブロックチェーンアプリを試験導入

米ニューヨークのオールバニ国際空港がGE(ゼネラル・エレクトリック)傘下の航空機メーカーであるGEアビエーション(GE Aviation)と提携してブロックチェーンを利用したウェルネストレースアプリ(Welness Trace App)を試験導入したことを11月12日に発表した。

オールバニ国際空港はこのウェルネストレースアプリを導入することで、旅行者が空港の清潔さを確認できるようにし、新型コロナウイルスによる感染症流行後の安全安心な旅行手段の提供を目指すとのこと。

今回試験導入したウェルネストレースアプリは、今年6月にGEアビエーションが食料品追跡ブロックチェーンを提供するTEフード(TE FOOD)と製品や環境の分析・検査を行うユーロフィン(Eurofins)と3社共同で開発したアプリである。このアプリはマイクロソフト(Microsoft)のAzureブロックチェーンサービスをベースとしたブロックチェーンによって管理されており、空港内や航空機内の清掃状況を追跡するためのプロトコルを設定して定期的に空港内の各所の消毒を行うための包括的なプラットフォームを提供するとのこと。

オールバニ国際空港はウェルネストレースアプリを利用することで、各所の清掃状況や従業員の健康度合いをリアルタイムに確認ができる。一方で旅行者はこのアプリを利用して空港内の各所に設置されたQRコードを読み取ることにより、その場所が最後に清掃された時間を確認ができるほか、アプリを利用して空港周辺エリアのより清潔なホテルや飲食店を探すことができるとのこと。

オールバニ郡空港局のCEOであるフィリップ・カルデロン(Philip Calderone)氏は「GEの最先端のウェルネストレースアプリの使用は、パンデミック後の世界でより安全な旅行を実現するための新しいデジタルソリューションを統合する我々の共同の取り組みの主要な第一歩です」と述べている。

リリースによるとオールバニ国際空港はトライアルとして3か月間このウェルネストレースアプリを利用し、その後利用拡大のための改善点について検討を行うとのこと。またGEアビエーションは今後数週間のうちに人工知能や機械学習やその他のデジタルテクノロジーを空港に導入する予定とのことだ。

(images:iStock/XiXinXing・Rawpixel)

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