(随時更新)日本の暗号資産(仮想通貨)取引所らのビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークへの対応まとめ

(随時更新)日本の暗号資産(仮想通貨)取引所らのビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークへの対応まとめ

日本の暗号資産(仮想通貨)取引所らが11月15日21時ごろに予定されているビットコインキャッシュ(BCH)のアップグレードに関する対応方針を発表している。このアップグレードではBCH(BitcoinCash ABC)が、暗号資産BCH N(BitcoinCash Node)にチェーン分岐するハードフォークが起こる可能性が高いと示唆されている。

またBCHNを多くのマイナーが指示することが予想されている。ちなみにメディアBitcoin.comは82%のマイナーがBitcoin ABC開発チームの提案に反対を表明したと報じている。

GMOコインの対応

ビットコインキャッシュ(BCH)の現物とレバレッジ取引について、サービスの一部停止。
2020年11月4日(水)定期メンテナンス以降は暗号資産FXおよび取引所(レバレッジ取引)でのBCH/JPYの新規注文を停止
2020年11月11日(水)定期メンテナンス以降は暗号資産FXおよび取引所(レバレッジ取引)での、BCH/JPYの決済注文を停止、販売所および取引所(現物取引)での、ビットコインキャッシュ(BCH)の注文を停止、ビットコインキャッシュ(BCH)の預入および送付を停止。

ハードフォーク後の新規暗号資産の付与について

ハードフォークの対象となる暗号資産の価値が新規暗号資産に移転したと認められる場合には、原則として、新規暗号資産をユーザーに付与するものとするようだ。

またハードフォークにより複数の新規暗号資産が発生する場合には、発生したそれぞれの新規暗号資産について、付与の要否を判断するものとするとのこと。

GMOコイン

クラーケン(Kraken)の対応

BCH取引の取引はハードフォーク時も提供する。ハードフォーク後、BCHの取引はBCH N(ビットコイン・キャッシュノードトークン)の取引になり、BCHの残高はBCH Nの残高になる。

そしてクラーケンはハードフォークの結果に関係なく、BCH N(ビットコイン・キャッシュノード)をサポートするとのこと。

またBCH N トークンは、クラーケンでは「ビットコイン・キャッシュ」と呼ばれ、ティッカーシンボル「BCH」を継承する。

ハードフォーク後の新規暗号資産の付与について

クラーケンはBCH ABCネットワークのハッシュパワーがBCH Nネットワークのハッシュパワーの少なくとも10%以上である場合にのみ、BCH ABCをサポートする。

クラーケンがBCH ABCをサポートする場合、プラットフォームでは「ビットコイン・キャッシュ ABC (Bitcoin Cash ABC)」と呼ばれ、ティッカーシンボル「BAB」と表記。

BCH ABCをサポートする場合、フォークの時点でBCH残高と同量のBABを付与。

BCH ABCの付与条件は、ハードフォーク時点にユーザーのアカウントにBCH残高があること。

クラーケン(Kraken)

ディーカレットの対応

ディーカレットは今後の動向を注視し、対応方針が決定次第ユーザーへ案内をする予定とのこと。

なおアップデートに伴い、ユーザーの資産の保全及びユーザーの取引に支障が生じるおそれがある場合には、暗号資産の売買、預入及び送付その他当社が提供するサービスの全部又は一部の提供を一時停止をする場合がある。

またサービスを一時停止する場合、原則ユーザーへ事前に案内をする。

ディーカレット

楽天ウォレットの対応

ユーザーの取引及び入出庫の安全性を考慮し、2020年11月15日(日)よりビットコインキャッシュの証拠金及び現物取引並びに入出庫サービスの停止を予定。

楽天ウォレット

ビットバンクの対応

ビットコインキャッシュ(BCC)の入出金を2020年11月13日 (金) 17:00から停止予定。また暗号資産取引所:BCC/JPY、BCC/BTCや暗号資産販売所:BCC/JPYの取引サービスも停止。暗号資産を貸して増やす:BCCも停止予定とのことだ。

ビットバンク

TAOTAOの対応

2020年11月11日(水)13時 定期メンテナンス終了以降、ビットコインキャッシュ(BCH)の発注上限と建玉保有上限を一時的に引き下げる予定。発注上限は10BCHから1BCHへ変更、ポジション(建玉)上限:700BCHから100BCHへ変更

また2020年11月13日(金)午前7時より、ビットコインキャッシュ(BCH)の取引をすべて停止予定。
保有ポジションの決済については2020年11月13日(金)6時59分時点でビットコインキャッシュ(BCH)のポジション持っているユーザーは、当該ビットコインキャッシュ(BCH)のポジションをTAOTAO社にて決済される予定。

TAOTAO

編集部のコメント

メディアDecryptによれば、このハードフォークに関して最も可能性の高いシナリオは、ABCチームのバージョンとは対照的に、大多数のマイナーがBCHNバージョンをサポートし、ABCのバージョンが少数派のチェーンになるというものとのことです。日本の多くの取引所もBCHNをビットコインキャッシュとして継続運営していく可能性が高いのではと予想できます。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/dalebor・incohre)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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