ブロックチェーンゲーム『My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)』がユーザー主体の運営を目指しガバナンストークン「MCH Coin」を発行開始

ブロックチェーンゲーム『My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ)』がユーザー主体の運営を目指しガバナンストークン「MCH Coin」を発行開始

ブロックチェーンゲーム開発企業であるdouble jump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)株式会社は、同社の運営するブロックチェーンゲーム『My Crypto Heroes(マイクリプトヒーローズ:マイクリ)』がガバナンストークン「MCH Coin」を11月9日より発行開始したことを同日発表した。

マイクリによるガバナンストークン「MCH Coin」の発行は「ユーザー主体の運営」の実現を目的に行われるもので、マイクリ内のガバナンスに使用ができる。ガバナンスへのトークン使用例として「ゲームの方針、開発優先順位、コンテンツのルール変更等の提案」「1MCH Coin = 1票として、マイクリ内で発生した提案に対しての投票」が挙げられている。

なおガバナンスの基本ルールとして以下の例が挙げれれている。
(1)MCH Coinを1枚でも保有していれば投票に参加することが可能
(2)総投票数が現在発行量に対して3%以上である場合、1票でも票数が多かった選択肢を採決しガバナンスが成立
(3)現在発行量に対して1%以上を保有しているユーザーが提案可能
(4)自身の投票権を他ユーザーに委任することも可能
(ガバナンスルール詳細はこちら

また今回のガバナンストークン発行に合わせて開発ロードマップも公開されており、12月以降順次機能を開放し3月には「マイクリプロデューサー」をユーザー投票により決定することも併せて発表されている。

「MCH Coin」はERC-20の規格に準拠しており、総発行枚数を5000万枚、ユーザーコミュニティに50%、開発・運営に40%、マーケティングに10%割当られる。

なお「MCH Coin」の獲得は「MCH Coin」と同時にリリースされたマイクリのゲーム内コンテツ「幻獣大戦」をプレイすることで得られるとのことだ(幻獣大戦 β2.0 概要)。

また「MCH Coin」はユーザーによって、イーサリアム(Ethereum)上のDEX(Decentralized Exchange)プロトコルであるユニスワップ(UNISWAP)にETH/MCH Coinのペアで流動性提供されており、MCH Coinの取引が可能であるとのことだ。

double jump.tokyoは同社の提供する支援プログラムであるMCH+プロジェクト内における他ブロックチェーンゲームでの使用など、「MCH Coin」が幅広く活用出来るよう現在調整中とのことだ。

編集部のコメント

ちなみにユーザーによるゲームへの課金率は、ソーシャルゲームの平均課金率が9%のところブロックチェーンゲームは30%で、月間にユーザーが利用する平均金額はソーシャルゲームが1万円、ブロックチェーンゲームは10万円にまでなるようです。
ブロックチェーンゲームの課金率を上げている一因は、キャラクターなどのアセットが価値を持ったことだと思われます。ゲームが成長した場合にアセットの価格が上昇する等により、ユーザーがインセンティブを得られるからです。

このインセンティブの為にユーザーは、ゲームを盛り上げようと自主イベントを開いたり、ゲームに関わる第3者サービスを作ったりもしています。このユーザーに対するインセンティブ設計がされていることが、既存のソーシャルゲームとの大きな違いだと思っています。

今回のようなユーザーがゲームのガバナンスに関わる仕組みを作ることは、よりブロックチェーンゲームのコミュニティが盛り上がるきっかけになると考えます。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/null・Kateryna-Bereziuk・Mingirov)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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