ベルギーのデジタル資産流動性プロバイダーKeyrockがシリーズAで約5億2,400万円の資金調達を実施

ベルギーのデジタル資産流動性プロバイダーKeyrockがシリーズAで約5億2,400万円の資金調達を実施

ベルギーのデジタル資産の流動性プロバイダー企業であるキーロック(Keyrock)がシリーズAで約5億2,400万円(430万ユーロ)の資金調達を行ったことを発表した。このラウンドに参加した新規投資家はシックス・フィンテック・ベンチャーズ(Six Fintech Ventures)とミドルゲーム・ベンチャーズ(MiddleGame Ventures)だ。既存の株主投資家であるヴォルタ・ベンチャーズ(Volta Ventures)、シーダーファンド(Seeder Fund)、ティーエヌエヌ・パリモニー(TNN Patrimony)もシリーズAに加わった。

調達した資金は技術とインフラの開発、サービスカバレッジ、規制上のライセンシングを加速させるために使用するとのことだ。

これまでKeyrock社は「流動性を民主化する」というミッションのもと、非常に低い限界コストで市場に流動性を提供するために、拡張性の高いテクノロジーシステムを執拗に構築してきたとのことだ。Keyrockのビジョンはデジタルアセット領域のすべてのプレーヤーが、規模の大小に関わらず、迅速かつコスト効率よく流動性の恩恵を受けることができることとのこと。

Keyrockの創設者兼CEOを務めるケビン・パトゥール氏は「効率的な市場のビジョンを構築する上で、SIXとMiddleGame Venturesが参加してくれたことをとても嬉しく思っています。SIXからは取引所運営の専門知識以上のもの、そしてMiddleGame Venturesからはフィンテックの深い経験を共有して得ることができるでしょう。お客様、パートナー、投資家の皆様からの信頼を得ているKeyrockチームに感謝しています」とコメントしている。

編集部のコメント

Keyrockは2017年後半に設立された企業です。Keyrockの統合パートナーには、Binance、Coinbase、Kraken、Huobiなど、ほとんどの大手暗号資産取引所が含まれています。

Keyrockチームには15カ国から集まった34人の業界専門家が積極的に参加しており、テクノロジーとデジタル金融システムへの移行に対する野心を抱きながら業務を進めているとのことです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:iStock/BadBrother)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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