マスターカード(Mastercard)がサプライチェーンの透明化のために農業系ブロックチェーン企業グレインチェーン(GrainChain)との提携発表

マスターカード(Mastercard)がサプライチェーンの透明化のために農業系ブロックチェーン企業グレインチェーン(GrainChain)との提携発表

決済大手のマスターカード(Mastercard)がサプライチェーンの透明性を実現するために、ブロックチェーン企業であるグレインチェーン(GrainChain)と提携することを10月29日に発表した。

グレインチェーンはブロックチェーンを用いて農作物の生産者から加工業者、販売者などの当事者を接続し、農作物の流通を可視化することを目指すプラットフォームを提供するアメリカの企業である。

リリースによると幅広い取引ネットワークとリアルタイムデジタル化技術を持つマスターカードがグレインチェーンと提携することにより、原材料の生産から収穫、加工、物流、最終消費者への配送に至るまでの厳格な商品追跡を可能にするとのこと。また、これによりブランドや生産者は消費者を保護しながら、ブランドの評判やビジネスの効率性をより良く維持できるようになるとのことだ。

マスターカードとグレインチェーンは、マスターカードのプライベートブロックチェーンであるProvenance(プロビナンス)を利用して、ラテンアメリカと北米の24種類以上の商品を共同で追跡するとのこと。

編集部のコメント

マスターカードは中央銀行デジタル通貨(CBDC)のユースケース検証のための仮想プラットフォームの開発やDIDアライアンスへの参加の発表などブロックチェーン関連の取り組みを積極的に行っているほか、今回のような商品のトレーサビリティに関する提携を進めています。

これまでにもマスターカードはブロックチェーンを利用して食品のトレーサビリティの実現を目指すエンビジブル(Envisible)との提携や農作物のサプライチェーンのデジタル化を目指すオーストラリアのフレッシュサプライ(Fresh Supply Co.)との提携を行っています。

コメント:小俣淳平(あたらしい経済)

(images:iStock/Ekaterina79)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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