イーサリアム財団が新たなスマートコントラクト言語「Fe(フィー)」を発表

イーサリアム財団が新たなスマートコントラクト言語「Fe(フィー)」を発表

イーサリアム財団のソフトウェアエンジニアであるクリストフ・バーグドルフ(Christoph Burgdorf)氏がイーサリアムの新たなスマートコントラクト言語「Fe(フィー)」を10月13日に発表した。

「Fe」はスマートコントラクト言語のVyper(バイパー)を基盤としており、コードはPython(パイソン)のような構文形式になるとのこと。現在イーサリアムの主要なスマートコントラクト言語であるSolidity(ソリディティー)と比較すると、「Fe」は機能面での制限は増えるものの、構文のシンプルさと高いセキュリティを兼ね備えた言語となるようだ。

現在、イーサリアムのスマートコントラクト言語はSolidityとVyperの2種類が存在している。しかし、昨年10月にConsenSysのコード監査によってVyperの脆弱性が指摘されたため、今年1月にVyperの改良版プロジェクトとして「Fe」の開発が始まった。そのため「Fe」は「Python形式の構文」「機能を制限することによる安全性の確保」などVyperの特徴を多く継承している。その一方でPythonベースのVyperとは異なり「Fe」はRust(ラスト)ベースの言語となっており、多くの構文プロパティをRustから借用しているとのこと。

「Fe」の明確なリリース日程は発表されていないが、バーグドルフ氏によるとここ数か月で「Fe」の開発は大幅に進んでおり、2020年末までにERC20規格のスマートコントラクトで使用されるすべての機能がサポートできるようになるとのことだ。

編集:小俣淳平(あたらしい経済)

 

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored