バイナンスが新たなDeFiプロジェクト「Venus Protocol」を発表
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が分散型金融(DeFi)サービスをユーザーに提供することを目的としたイニシアチブ「Binance Launchpool(バイナンス・ローンチプール)」において新たなプロジェクト「Venus Protocol(ヴィーナス・プロトコル)」を9月28日に発表した。
バイナンスの発表によると、この「Venus Protocol」は今月9月1日に稼働したバイナンスの新たなブロックチェーンである「Binance Smart Chain(バイナンス・スマート・チェーン)」上に低コストかつ高速なDeFiベースのマネーマーケットシステムを導入するためのプロトコルとのことだ。
Venus Protocolの機能は「レンディング」「資産担保による利回りの獲得」「ステーブルコインの発行」の3つ。レンディングではユーザーは自らが供給している資産の価値の75%以下の価値の資産を借り入れることができる。またユーザーはプロトコルに資産を供給することにより、利回りを得ることができる。さらにユーザーはプロトコルに供給している資産の価値の50%までを米ドルと1対1で対応する独自ステーブルコイン「VAI」の発行に充てることができるとのこと。
Venus Protocolはガバナンストークン「XVS」によって管理される。「XVS」の全体供給量のうち79%がエコシステムのマイニングによって取得可能となっており、「XVS」の所有者はプロトコルの意思決定のための投票に参加することができるとのこと。
なお「Binance Launchpool」では、9月29日午前9時よりバイナンスコイン(BNB)、(バイナンスUSドル)BUSD、バイナンスで取り扱っている(スワイプ)Swipeの独自トークンSXPのいずれかのトークンをXVSプールに供給することにより、30日間XVSトークンをリワードとして受け取ることができるとのことだ。
編集部のコメント
今回発表された「Venus Protocol」は「Binance Launchpool」の第4弾のプロジェクトです。「Binance Launchpool」ではこの1か月の間に「Bella Protocol(ベラ・プロトコル:BEL)」、「Wing Project(ウイング・プロジェクト)」、「Flamingo(フラミンゴ:FLM)」の3つのプロジェクトが発表されています。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/stockdevil)