フランスのBNPパリバ証券がデジタルアセット社とパートナーシップを締結
フランスのBNPパリバ証券サービスは、スマートコントラクト言語「ダムル(DAML)」を使用したリアルタイム取引・決済アプリを設計するために、デジタルアセットと新たなパートナーシップを締結したことを発表した。
この新しいアプリはアジア太平洋地域の市場参加者に、オーストラリア証券取引所(ASX)と香港取引所(HKEX)が開発している分散型台帳基盤の取引・決済プラットフォームへのリアルタイムアクセスを提供する予定。最初のソリューションは2021年に提供される予定と伝えられている。
BNPパリバ証券サービスは「開発予定のアプリや分散型アプリケーションはリアルタイムの取引と決済のためのもので、分散型台帳プラットフォームと統合されていない顧客でも、DAMLが提供するリアルタイムワークフローの恩恵を受けることができるようになる」と伝えている。
BNPパリバ証券サービスのアジア太平洋地域を統括するラク・レナード(Luc Renard)氏は、「DAMLは国際資本市場の新しい標準として浮上する可能性を秘めていると信じています。プラットフォームにとらわれないスマートコントラクト言語として、取引所が選択する可能性のあるほぼすべての取引・決済プラットフォームで使用することができます」とコメントしている。
デジタルアセット社のアジア太平洋統括ディレクターのジョン・ルート(Jon Rout)氏は「BNPパリバとの協業は、企業のポストトレードやカストディ機能の設計方法を変える可能性を秘めており、イノベーションの幅を広げ、リスクを軽減することができます」とコメントしている。
編集部のコメント
9月14日にデジタルアセット社は中国政府主導のブロックチェーンインフラ「Blockchain-enabled Service Network(BSN)」との取り組みを発表しています。BNPパリバ、BSNの両者とも「DAML」は開発者が様々なブロックチェーンプラットフォームで開発を進めることができる共通言語として評価をしています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
(images:iStock/VectorHot・stockdevil)