米国資金移動業ライセンスが決済・暗号資産企業78社を対象に統一化

米国資金移動業ライセンスが決済・暗号資産企業78社を対象に統一化

米州法銀行監督官協会(CSBS:Conference of State Bank Supervisors)が新たな規制プログラム「MSBネットワーク監督(MSB Networked Supervision)」を開始したことを9月15日発表。このプログラムにより、州ごとに審査・発行が行われる資金移動業ライセンスが統一化されることになった。

このプログラムの対象は、年間1兆ドル以上の顧客資金を移動させる決済・暗号資産企業78社に適用がされるとのことだ。

THEBLOCKの報道によるとこのプログラムは「州の規制要件をすべて満たすための単一の包括的な試験」と呼ばれており、全米50州中48州が参加をしているとのことだ。

ジョージア州銀行金融局のコミッショナーでCSBS理事会議長を務めるケビン・ハグラー(Kevin Hagler)氏は「このプログラムは、州の規制当局が最大手の決済会社の消費者保護および安全・健全性基準へのコンプライアンスを確保する方法において、重要なシフトです。州の規制当局が協力し、他の州の規制当局の優れた仕事に頼ることで、私たちはさらに多くのことができるようになるでしょう」とプレスリリースで述べている。

編集部のコメント

CSBSは銀行を含む金融機関の認可・監督・規制を行う州の銀行規制当局で組織されている協会です。

米国では、貸金業や資金移動業は営業を行う州ごとにライセンスを取得する必要がありました。一つの州に拠点を置いて全米に向けてサービスを展開する場合でも州ごとにライセンスを取得しなければなりませんでした。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/wigglestick・dalebor)

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