コインチェックが大人気ゲーム「マインクラフト」内で利用可能なNFTの取扱いに向けEnjin(エンジン)と連携を開始

コインチェックが大人気ゲーム「マインクラフト」内で利用可能なNFTの取扱いに向けEnjin(エンジン)と連携を開始

国内暗号資産(仮想通貨)取引所Coincheckを運営するコインチェック株式会社が、同社のNFT(Non-fungible-token)マーケットプレイス事業においてEnjin(エンジン) Pte Ltd.と連携を開始したことを9月9日発表した。

この連携は、大人気ゲーム「マインクラフト(Minecraft)」で利用可能なNFTをEnjinの提供するブロックチェーン資産発行ツール「Enjin Platform」を通じて発行し、そのNFTをコインチェックが2020年度内のサービス提供開始を予定しているNFTマーケットプレイスにおいて取扱うことを目指したものであるとのことだ。

プレリリースによると「Enjin Platform」は、イーサリアム(Ethereum)のERC-1155トークン規格を用いたブロックチェーン資産発行プラットフォームである。「Enjin Platform」の使用により開発者は、単一のスマートコントラクトでファンジブルトークンとNFTのどちらも発行することができる。

またEnjinはオープンソースのプラグインツール「EnjinCraft」を提供しており、「EnjinCraft」をサーバーに導入することで「マインクラフト」とブロックチェーンの連携ができるとのこと。これによりプレイヤーは「Enjin Platform」によって発行されたNFTをゲーム内で使用するだけでなく資産の一部として管理し、マーケットプレイスを通じて安全なP2P取引を行うことができるとのことだ。

編集部のコメント

コインチェック株式会社は、先月8月27日に「NFTマーケットプレイス」の事業化について検討を開始したことを発表していました。コインチェックは同日27日より「NFTマーケットプレイス」への参加企業の募集を開始していました。

今回のニュースはコインチェックの「NFTマーケットプレイス」へ参加する企業として、コインチェックとEnjin Pte Ltd.が連携を開始したということになります。

コインチェックが「NFTマーケットプレイス」を展開することで、ユーザーは秘密鍵の管理をすることなく安全に取引ができることや、NFTを発行する企業は登録ユーザー数208万超で国内No.1のアプリダウンロード数300万以上を誇るCoincheckのユーザーへアプローチすることが可能となり、NFTの流通促進などが期待できるということです。

月間プレイヤー数1.2億、累計販売本数2億本を超える大人気ゲーム「マインクラフト」とコインチェックが連携することは、日本のゲーム市場において大きな変化をもたらす出来事になるのではないかと期待をしています。

ERC-1155はEnjinのCTOであるWitek Radomski(ウィテック・ラドンスキー)氏により考案されたイーサリアムのトークン規格です。2019年6月18日にトークンの規格として認められています。


ERC-20はイーサリアム上で通貨としてのトークンを発行するための規格で、ERC-721はトークンに様々な情報を付け加えることにより唯一無二の価値を持ったトークンを発行するための規格です。ERC-1155はERC-20とERC-721の2つの規格の特徴を合わせ持ったハイブリットな規格で、今までERC-20やERC-721などの規格では1つのコントラクトから1種類のトークンの作成と管理しかできませんでしたが、ERC-1155では1つのコントラクトで複数のトークンを扱うことができます。

ERC-20やERC-721ではトークンをひとつづつしか送ることが出来ませんでしたが、ERC-1155では複数のトークンを一度に送れたり、複数の相手に同時にトークンを送ることができます。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/antoniokhr・dalebor)

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あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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