ブラジル中央銀行総裁が「2022年にはCBDC発行可能」と予測
ブラジル中央銀行総裁のCampos Neto(カンポス・ネト)氏が「ブラジルは2022年に中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行できる状態にある可能性がある」と発言したことをブラジルの地元紙Correio Braziliense(コライオ・ブラジリエンス)が9月2日報じた。
ネト氏はデジタル通貨の普及に必要な条件を「相互運用可能な即時決済システム」「競争を生み出すオープンシステム」「信頼性のある国際通貨」の3つと考えているという。そしてこれら3つの条件は、「今年11月に稼働開始する即時決済システムPIX(ピックス)」「金融機関と企業の情報共有を可能にするオープンバンキングの導入」「為替システム近代化のための法律制定」によって近い将来達成可能と考えられており、これらがネト氏の「ブラジルは2022年にCBDCの発行が可能な状態になりうる」と予測する根拠になっているとのことだ。
なおブラジル中央銀行はCBDC発行を見据えて、今年8月にCBDCの影響を評価するワーキンググループの設立を発表している。
編集:小俣淳平(あたらしい経済)
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