米Coinbase(コインベース)の取締役会のオブザーバーにa16z共同創業者マーク・アンドリーセン氏が参加
米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)の取締役会にa16z(アンドリーセンホロウィッツ)の共同創業者であるMarc Andreessen(マーク・アンドリーセン)氏がボードオブザーバーとして参加したことをコインベースの公式ミディアムによって同社CEO兼共同創業者であるBrian Armstrong(ブライアン・アームストロング)氏が8月31日に発表した。
またアンドリーセン氏の他、コインベース取締役会には米国フードデリバリー企業のDoorDash(ドアダッシュ)の幹部Gokul Rajaram(ゴクル・ラジャラム)氏がシリーズCの取締役として参加したことも併せて同日に発表されている。
a16zはアンドリーセン氏と同じく共同創業者であるBen Horowitz(ベン・ホロウィッツ)氏と共に2009年に設立されたベンチャーキャピタル(VC)で、Skype、Facebook、Airbnb、Twitter、Lyftなどに初期段階から投資を行い、コインベースを始めブロックチェーン関連企業にも積極的に投資を行っているVCだ。
ゴクル・ラジャラム氏は過去にFacebookの広告プロダクトディレクターやSquareのプロダクトエンジニアリングのリーダーを務めてきた人物。同氏は現在PinterestとThe Trade Deskの取締役も兼任をしている。
また今回アンドリーセン氏とラジャラム氏が取締役会に参加したことで、7年間コインベースのオブザーバーだったChris Dixon(クリス・ディクソン)氏が退任し、今までシリーズC取締役だったBarry Schuler(バリー・シューラー)氏はボードオブザーバーに移行するとのことだ。
編集部のコメント
アンドリーセン氏が今回就任したボードオブザーバーとは、取締役会に参加する権利は持つものの、投票する権利は持たないポジションの事です。この制度はVCがオブザーバーとして投資先の企業の取締役会に社員を送り込み、議決権はないが議論には参加して企業経営に積極的に関与しようとするものです。
アンドリーセン氏がボードオブザーバーとしてコインベースに関わることは、今後のコインベースの経営にも影響を及ぼすと思われます。またアンドリーセン氏のコインベースに対する力の入れ具合も伺えます。
あたらしい経済編集部では、ニューヨークのブロックチェーンメディアTheBlockが公開した記事「a16z(アンドリーセン・ホロウィッツ)が投資しているクリプト企業27社まとめ」を和訳して公開しています。併せてご覧ください。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:iStock/null・Nattapon-Kongbunmee)