ゴールドマンサックスのデジタルアセット責任者のブロックチェーン技術に対する展望が明らかに
ゴールドマンサックスのデジタルアセットのグローバル責任者であるMathew McDermott(マシュー・マクダーモット)氏が、同行のブロックチェーン技術へのインサイトとビジョンに関してCNBCのインタビューで語った。McDermott氏はそこでゴールドマンサックスが独自デジタル通貨発行の可能性も示した。
McDermott氏は「すべての資産と負債がブロックチェーン上でネイティブになる金融システムが今後10年以内に現れるかもしれません。全てのアセットをデジタル化することで計り知れないほどの効率性が生まれます。特に債券発行、証券化、ローンの組成は、ブロックチェーン技術が進歩することで大きく改善されるかもしれません」とCNBCに答えている。
さらにCNBCの取材によると、McDermott氏は「すでに証券金融やレポ市場(国債を担保に短期の資金を貸し借りする市場)では、標準化の準備が整っています。分散型台帳技術を活用することで、システム全体で担保を管理するプロセスを標準化することができ、リアルタイム決済を行うことで、より効率的な決済プロセスを実現することができます」と答えている。
編集部のコメント
McDermott氏は「機関投資家の中には暗号資産市場へ参加する方法を検討している顧客も増えていきている」とCNBCに伝えています。グローバルで名声のある大手投資銀行が本格的にブロックチェーン技術に対する知見を高め、技術導入を始めている動きは、その他の銀行にとっても刺激になるのではないでしょうか。
ちなみにMcDermott氏のチームの初メンバーは、JPMorganの独自デジタル通貨「JPM Coin」の立ち上げを手伝ったOli Harris(オリ・ハリス)氏とのことです。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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