野村證券らのジョイントベンチャー「Komainu」がヨーロッパデジタル資産運用企業Coinsharesのカストディアンへ
Coinshares(コインシェアーズ)がCoinshares Capital Markets(コインシェアーズ・キャピタル・マーケッツ)が保有するすべてのデジタル資産のカストディ業務を「Komainu」へ委託したことを発表した。「Komainu」は野村證券、デジタルアセットセキュリティ会社のLedger、CoinShares Internationalのジョイントベンチャーだ。
Coinsharesはデジタル資産クラスの資産運用会社として、「Komainu」の革新的な独自技術を活用し、投資家に安心感、信頼感、透明性を提供することを目的に業務を委託した。
Coinsharesのプロダクト責任者であるTownsend Lansing(タウンゼント・ランシング)氏は「デジタル資産のエコシステムは常に急速に進化しており、資産の安全な保管は投資家の皆様にとって最も重要であり、当社にとっても必要不可欠なものです。当社は、当社の商品が最高のインフラと専門知識に支えられていることを保証することが当社の義務であるため、第三者との関係を定期的に見直しています。「Komainu」と一緒に仕事ができることを嬉しく思います。また当社が運営しているデジタル資産の取引所XBT Providerは運営5年目を迎えました。「Komainu」と当社のデジタル資産市場への深い理解が、今後も投資家の利益のために最善を尽くしてくれると信じています」とコメントしている。
Komainuのオペレーション責任者であるKenton Farmer(ケントン・ファーマー)氏は「Coinshares Capital Marketsをクライアントとして迎え、ヨーロッパ最大のデジタル資産取引所のXBT Providerの成長をサポートできることを嬉しく思います。「Komainu」は顧客ニーズに合った堅牢で柔軟なカストディサービスを提供することでデジタル資産を安全に保管するだけでなく、顧客がサービスへすぐにアクセスできるようにし、Coinshares Capital Marketsが日々の業務に集中できるようにしています。これは強力なポリシーと手続きのフレームワークに裏打ちされた最高のセキュリティを組み合わせた顧客本位のソリューションのおかげで実現されています」とコメントしている。
編集部のコメント
「Komainu」はCoinSharesの共同創業者でCEOのJean-Marie Mognetti(ジャン=マリー・モグネッティ)氏が代表を務めています。「Komainu」の特徴としては、暗号資産業界で最も広く利用されているウォレットの生みの親であるLedger社と、大手投資銀行である野村ホールディングスが連携していることと、複数の試験導入を繰り返して大規模な金融機関の技術システムとの統合を容易にしている点であると6月17日のプレスリリースで発表しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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