3年超ぶりに新規ステーキングの受け付け再開
米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が、米ニュージャージー州の利用者向けに新規ステーキングの受け付けを再開したと11月4日(日本時間)に公式Xで発表した。同州証券局が、2023年にコインベースへ発出したステーキングに関する停止命令を10月30日付で撤回したことを受けたものだ。
ステーキングは、暗号資産をブロックチェーンの取引検証などに用い、その対価として報酬を受け取る仕組みだ。コインベースは利用者に代わってステーキングの運用を担うサービスを提供している。
今回の公式Xからの投稿では、ニュージャージー州の利用者が対象の暗号資産をステーキングすることで得られる年間利回り(APY)について、発表時点で最大12%と案内されている。ただし、この報酬率は各ネットワークの推定報酬率に基づくもので、変動する。
州証券局は2023年6月6日、コインベースが未登録証券に該当するステーキング商品を提供していたとして、コインベース・グローバル(Coinbase Global)およびコインベースに対し、停止命令と500万ドル(約7.9億円)の民事制裁金の支払い命令を出していた。
コインベースの2026年第3四半期報告書によると、コインベースは2023年7月にニュージャージー州当局と合意し、最終的な判断が出るまで同州の利用者による新たな資金のステーキングを制限していた。また、今年10月29日には、州当局から命令を撤回する意向を通知されていたという。
10月30日付の撤回通知では、州証券局が2023年の命令全体を撤回すると明記した。ただし、元の命令の当否については判断しておらず、将来、州証券法違反を理由にコインベースへ執行措置を取る権限も維持している。今回の撤回は、ステーキング商品の証券性について結論を示したものではない。
コインベースのモリー・エイブラハム(Molly Abraham)氏は11月3日(日本時間)のX投稿で、利用者のステーキングへのアクセスを守る取り組みを続ける考えを示した。同氏は、ウィスコンシン州、メリーランド州、カリフォルニア州、ワシントン州への対応も進める姿勢を示している。
コインベースの公式ヘルプでは、本稿執筆時点でカリフォルニア州、メリーランド州、ウィスコンシン州の利用者による新たな元本のステーキングが制限されている。一方、ワシントン州では当局から通知を受けているものの、利用者は引き続きステーキングできると案内されている。
なお、同報告書によると、2023年には計10州の証券当局がコインベースのステーキングサービスを巡って措置を講じた。このうちアラバマ州、ケンタッキー州、イリノイ州、サウスカロライナ州、バーモント州の当局は、2025年3~4月に訴えや命令などを取り下げていた。
Staking is so back in New Jersey. Garden Staters can now earn up to 12% APY staking eligible crypto on Coinbase. Go ahead, put your crypto to work. https://t.co/O5N6vUBN2D
— Coinbase 🛡️ (@coinbase) November 3, 2026
Another one. New Jersey has formally dropped its staking lawsuit against Coinbase and lifted its cease-and-desist order, paving the way for our NJ users to resume staking after missing millions of dollars in rewards over the past 3+ years. Defending our users’ access to secure, reliable staking has been non-negotiable from the start. We’re persistent in our determination to fight for our users, but our work on staking isn’t done until everyone everywhere has the same opportunity. Wisconsin, Maryland, California, and Washington are next.
— Molly Abraham (@mollyisonchain) November 2, 2026
参考:ニュージャージー州証券局の撤回通知・当初の命令
画像:PIXTA