フィリピン中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の研究を本格化か
フィリピン中央銀行のBenjamin E. Diokno(ベンジャミン・E・ディオクノ)総裁が、オンラインカンファレンス「New Generation Currency」で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を研究するワーキンググループを最近結成したことを発表した。
フィリピン中央銀行はワーキンググループを通して独自デジタル通貨発行の実現可能性を検討するとのことだ。
Diokno総裁はオンラインカンファレンスで「暗号資産については、現在の現物通貨の需要に大きな影響を与えるとは考えていません。私たちは暗号資産を支えるブロックチェーン技術に注目をしています。ブロックチェーンは、効率的で安全かつ強固な決済手段を提供することで、金融サービスの提供に革命を起こす技術だと考えているので、関心を示し続けております」とコメントしている。
編集部のコメント
7月24日にもフィリピン中央銀行は、UnionBankが開発したブロックチェーンを搭載したアプリ「bonds.ph」を通じてフィリピンのトレジャリーボンド販売を認可するというブロックチェーン実験に参加していました。Ledgerinsightsによると、Diokno総裁は「2020年1月から5月の間に、フィリピン国内の2つの決済ネットワークであるPESONet(ペソネット)とInstaPay(インスタペイ)のデジタル決済が、取引量で70%、金額で42%増加。そして2023年までに金額と取引量の半分をデジタル上で達成していきたい」と説明したとのことです。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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