スマートコントラクト言語のDAML(ダムル)がCorda(コルダ)ブロックチェーンで利用可能に
Digital Asset(デジタルアセット)社がブロックチェーンソリューション「Corda(コルダ)」上のアプリケーション開発に、同社開発のスマートコントラクト開発言語「DAML(ダムル)」が利用できるようになったことを7月27日に発表した。
「Corda」はエンタープライズでの使用を想定して開発されたプライベート/コンソーシアム型のブロックチェーンソリューション。米R3社が開発・提供を行っている。
なお今までの「Corda」でのスマートコントラクト開発言語にはJavaかKotlin(コトリン)が用いられており、今回「DAML」が追加されたことになる。
「DAML」はすでにHyperledger Fabric(ハイパーレッジャーファブリック)やHyperledger Sawtooth(ハイパーレッジャーソウトゥース)、Hyperledger Besu(ハイパーレッジャーベイス)、Amazon QLDBなどの複数のブロックチェーンやデータベースで利用されている。「Corda」との提携は2019年6月に発表されていた。
「DAML」の利点は、ブロックチェーンプロトコルをまたいだ相互運用可能なアプリケーション開発が可能である点だ。ほとんどの許可型DLTを使用してアプリケーション開発を行うことができ、使用するブロックチェーンやプラットフォームを後から切り替えることができるとのこと。
「DAML」の利用できる「Corda」は現在開発者向けに提供されており、第3四半期(9月まで)には製品版が、2020年末までにはエンタープライズ向けに提供される予定とのこと。
編集部のコメント
Digital Asset社は2014年に創業したDLTソリューションのプロバイダーです。スマートコントラクト言語であるDAMLなどの先進技術を組み合わせ、クライアントの分散型プラットフォーム上でのビジネスプロセスの効率化を支援しています。
またDigital Asset社は今月VMware社からシリーズCラウンドで3,500万ドル(約37億円)を調達しており、これまでの累計調達額は1億5,000万ドル(約158億円)となっています。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:iStock/Aleksei_Derin・dalebor・antoniokhr)