スペインの国家決済システム運営企業Iberpay(イバーペイ)が銀行保証に関するPoC完了を発表
スペインの国家決済システム(SNCE)を運営するIberpay(イバーペイ)が、スマート決済実現のためにブロックチェーン技術を用いた概念実証(PoC)を完了させたことを発表した。
なおこのPoCに参加した銀行は、Banco Sabadell(サバデール銀行)、Banco Santander(サンタンデール銀行)、Bankia(バンキア)、BBVA(ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行)、CaixaBank(カイシャバンク)の5行である。
PoCの目的はスマートコントラクトでプログラムされた特定の条件が満たされた際に、支払いを完了することが可能であるかを検証することだった。例えば契約書に署名した際や、商品が届いたことを確認した際に支払いを完了できるかなどについてだ。
具体的にこのPoCでは企業からの銀行保証の申し込み、登録、キャンセルに関する取引に関して検証された。そしてこのPoCでは2万件の取引をテストし、平均2.5秒でシステムが実行されたとのことだ。
編集部のコメント
今後このプロジェクトでは、Iberpayが開発したAPIを介して、銀行間ネットワーク以外とのネットワーク統合を計画しているようです。もし実現されれば他のネットワークがIberpayのネットワーク上で支払いを起点にして商取引を完了させるようなことも可能になっていくでしょう。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)
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