SBIが英国の暗号資産CFD(差金決済取引)の認可を持つB2C2社へ3000万ドル(約32億円)出資

SBIが英国の暗号資産CFD(差金決済取引)の認可を持つB2C2社へ3000万ドル(約32億円)出資

SBIホールディングス株式会社の100%子会社で、金融サービス事業の中間持株会社であるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社がイギリスロンドン本社の暗号資産(仮想通貨)のマーケットメイカー事業を行うB2C2社の株式取得に関して、B2C2社の既存株主と合意したことを発表した。SBIが取得した株式評価額は、3000万ドル(約32億円)とのこと。B2C2社の子会社は2019年1月にイギリスで初となる暗号資産差金決済(CFD:Contract For Difference)ライセンスをイギリス金融行為監督機構(FCA:Financial Conduct Authority)から取得している。

B2C2社は暗号資産分野における大手マーケットメイカーで、イギリス、アメリカ、日本等に拠点を持ちグローバルに事業を展開している。そして、同社は大手欧米投資銀行の為替・金利・商品部門などを経験した電子取引部門出身のトレーダーやクオンツ・アナリストが24時間/365日、暗号資産の流動性を提供しており、世界中の取引所や顧客から信頼を得ているとのことだ。

SBIグループはB2C2社が有する豊富なネットワーク、流動性や最先端のリスクマネジメント手法の活用等により、個人・法人・機関投資家等のお客様に向けて、革新的なサービスやプロダクトの展開が可能になることを期待しているとのことだ。

SBIホールディングス代表取締役社長北尾 吉孝氏は「グローバルに多くの取引先を持ち、豊富な流動性と優れた価格競争力、商品ラインナップ等を顧客向けに提供するB2C2社との間には、多くのシナジーが期待できます。協業を通じて、暗号資産分野における革新的な商品開発に取り組んでまいります」と述べている。

B2C2社のCEOのMaxim Boonen(マキシム・ブーネン)氏は「日本のリーディング金融グループであるSBIグループとパートナーシップを組むことにより、SBIの顧客はグローバルな暗号資産市場へのアクセスが一層進み、我々にとっても、より競争力の高いプライスと流動性の提供などが可能となることを嬉しく思っています。我々の洗練されたマーケットメイカーとしての各種戦略とSBIグループの顧客基盤などの強みが融合することにより、我々はゲームチェンジャーとなれると確信しています」と述べている。

編集部のコメント

プレスリリースによると、SBIグループは国内外でのM&Aの推進を今後の飛躍的成長を具現化するための重要な戦略と位置づけ、その対象領域の一つとして暗号資産事業に取り組む企業等を掲げ、検討を進めてきているようです。 B2C2社は2015年に設立されました。

B2C2は従来の金融市場と暗号資産市場のギャップを埋める存在として、機関投資家から支持を集める企業です。支持を集めている理由は、B2C2社が24時間365日の取引流動性を提供しているからです。現在は、イギリスのロンドンに本社を置き、ジャージーシティ、東京にオフィスを構え、株式非公開で運営をしています。詳細はこちらです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)

(images:iStock/antoniokhr)

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「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

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