英国規格協会(BSI)がパスポートの真正性確保とサプライチェーン監査のためのブロックチェーンソリューションを提供開始

英国規格協会(BSI)がパスポートの真正性確保とサプライチェーン監査のためのブロックチェーンソリューションを提供開始

イギリスの国家規格機関である英国規格協会(British Standards Institution/BSI)がブロックチェーン開発企業であるTraceLabs(トレイス・ラボ)と協力して、企業や製品の認証だけでなく、個人の証明書の真正性を検証を開始したことが明らかになった

BSIはまたアメリカの輸入業者向けに設計されたSCAN Trusted Factory Blockchain Programを導入し、工場の認証と工場の認証の真正性を保証も開始したとのことだ。このソリューションはアメリカとカナダの大手輸入業者で構成される業態団体のサプライチェーンセキュリティシステムであるSupplier Compliance Audit Network (SCAN)と統合されている。

SCANにはGAP、Levi’s、Home Depot、Walmart、Target、JC Penneyなどの企業が参加していて、18,000の工場がデータベースに登録されている。

このパートナーシップの目的は次の5つの点でクライアントを支援することだ。その5つは「1.規制や基準を遵守する。2.製品の特徴やクレーム(安全性、品質、その他の属性)に関するお客様の期待に応える。3.ビジネスリスクと製品品質を管理し、不適合のコストを削減する。4.ほぼリアルタイムの是正措置を用いて、製品リコールを効果的に管理することができる。5.グローバルなサプライチェーンで既に生成されたデータから、より多くの価値を引き出す」である。

BSIの最高経営責任者であるHoward Kerr(ハワード・カー)氏は「TraceLabsとの戦略的パートナーシップは、BSIがこれまで達成した評価と認証のデジタル記録を通じて、当社のクライアントがコンプライアンスの信憑性を実証する能力を提供することを目的としています」とコメントしている。

そしてBSIグループのイノベーション・ディレクターであるDan Purtell(ダン・パーテル)氏は「今日のグローバルで相互接続された経済では、企業と消費者の間で信頼関係の欠如が深刻化しています」とコメントしている。

編集部のコメント

TraceLabsはパブリックイーサリアム をベースとしたサプライチェーンのトレーサビリティとデータ共有ソリューションであるOriginTrail分散型ネットワーク(ODN)のコア開発者です。OriginTrailはスロベニアのチームと香港に拠点を置いていて、2018年のICOで2,250万ドルを調達しました。

BSIとTraceLabsは2019年初頭にパートナーシップを提携して、ブロックチェーンユースケースをリサーチしてきました。

BSIとTraceLabsはOriginTrail分散型ネットワークを使用してSCAN Trusted Factory Blockchain Programを構築し、輸入業者が工場の監査と認証の詳細を安全に閲覧できるようにしたとのことです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済編集部)

(images:iStock/graphicnoi・stockdevil)

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「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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