Digital Entertaiment Asset社が中国アリババグループAlibaba Picturesとパートナーシップ契約を締結
シンガポールを拠点としブロックチェーンエンターテイメント事業を展開する企業Digital Entertainment Asset Pre.Ltd.(DEA社)が、Alibaba Picturesとパートナーシップ契約を締結したことを6月1日発表した。
Alibaba Picturesは、アリババグループ傘下のメディアエンターテインメント業務を取り扱う企業だ。
今回のパートナーシップ契約は、DEA社が全世界独占利用権を保有するIP「WORLDFLAGS」に関する中国展開についての契約となり、中華圏における「WORLDFLAGS」のライセンスは、IPビジネスを取り扱うアリババグループのビジネスユニット「阿里魚(Alifish)」が独占をすることとなる。
「WORLDFLAGS」は各国の国旗をサムライ風にキャラクター化し世界の歴史や文化を紹介するメディアミックスプロジェクトで、DEA社が展開するブロックチェーン技術を活用したエンターテイメントプラットフォーム「PlayMining」への参加が決まっているとのこと。
今回の契約により今後「WORLDFLAGS」は中国のECでの展開をはじめ、2021年東京オリンピックに向けたオリジナルグッズ開発など、中国での様々なコンテンツ展開を予定しているとのことだ。
編集部のコメント
Digital Entertainment Asset Pre.Ltd.(DEA社)は、同社発行のDEAPcoinを専用通貨とするマーケットプレイス「Digital Art Auction」を4月15日にサービス開始しています。 DEAPcoin(DEP)は「PlayMining」の流通通貨で、暗号資産(仮想通貨)取引所OKEx、Bithumb Global、Bittrex Globalで取引が可能となっています(なおDEAPcoinは、現在日本居住者向けには販売されていません)。
「Digital Art Auction」では、日本を始めとする世界中の人気のクリエイターのデジタルアートを販売しており、『ドラゴンクエスト列伝ロトの紋章』の藤原カムイ氏、『FAIRY TAIL』の真島ヒロ氏、『スプリガン』の皆川亮二氏、『サラリーマン金太郎』の本宮ひろ志氏、『まじかる☆タルるートくん』の江川達也氏などその他多数のクリエイターが参加をしています。なお同サービスで販売されたデジタルアートは、ブロックチェーン技術により唯一性と希少性が担保され、PlayMining上のゲームで使用可能です。
DEA社のファウンダー兼CEOである吉田直人氏は今回の提携発表について「中国国内での事業展開は弊社単独では困難なため、大変強力なパートナーを得ることができました。「WORLDFLAGS」はすでに中国ではかなりの人気になっております。Alibaba Picturesとは半年間交渉してようやく発表に漕ぎ着けることができました。今後は漫画、アニメ、ゲームなど世界に広げていこうと思っております。」とあたらしい経済編集部にコメントしてくれた。
コメント:大津賀新也(あたらしい経済)
(images:antoniokhr,dalebor)