LayerX社は、元メルカリ人事の石黒卓弥(たかや)氏が人事・広報担当執行役員へ就任したことを5月7日に発表した。
就任背景として、MUFGや三井物産などとのDX推進、そしてコロナ禍においても企業活動における「デジタル化」及び「DX」のニーズは増加傾向にあり、事業推進と並行して必要な社内基盤整備を進めているからとのこと。
あたらしい経済編集部は、石黒氏へ2つ質問を投げかけた。それは「1.なぜブロックチェーンへ興味を持ったのか2.なぜLayerXのコーポレート領域の執行役員へ就任することを決めたのでしょうか」だ。
Q.なぜブロックチェーンへ興味を持ったのでしょうか。
石黒氏「ブロックチェーンに限らず、新しい技術には常に興味を持つようにしています。私達の社会は常に変化しており、その変化は新しいテクノロジーとともに起こっています。またブロックチェーンはC2Cとも相性がよく、前職メルカリ時代から常に意識する領域でした。
そしてキャリアとしてブロックチェーン領域を意識した点は2つです。
1つは”未成熟”であることです。未成熟だからこそ変化の幅が大きいです。自らの手でその変化に関わることができるのはチャンスだと考えました。
2つ目は”デジタル化”との相性です。ブロックチェーン技術は、コロナ禍でより必要性がクリアになった”業務のデジタル化”、”行政のデジタル化”などいわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)との相性が非常に良いです。
LayerXのミッションである「すべての経済活動を、デジタル化する。」は、まさに現代社会に求められるものです。10年、20年スパンで向き合う価値がある領域だと確信しています。」
Q.なぜLayerXのコーポレート領域の執行役員へ就任することを決めたのでしょうか。
石黒氏「代表福島のnote『LayerXが賭ける「次の10年」』に強く共感しました。未成熟なこの領域だからこそ、自身のこれまでの経験を活かし「誰かが取らないといけないリスクなら、それは自分が取りたい」と、同じように思いました。
私から見た今のLayerXを一言でいうと「可能性に満ちた会社」です。行動指針“Be Animal”に代表されるようにメンバーが皆、あらゆるドメイン知識や最新技術を貪欲に学び続けており、この「可能性」×「圧倒的熱量」を適切な方向に導いて行くことが、私の役割の一つだと認識しています。
より大きな挑戦をするために採用や組織の側面から、より大きな信頼を積み重ねていくために広報やPRの側面から、チームにレバレッジを効かせられるよう一つ一つ挑戦して行こうと思っています。」
編集部のコメント
石黒氏は、人事・コーポレートの側面からメルカリを今の組織形態へ牽引した人物です。その石黒氏がLayerXをどのように大きく強い組織にしいていくかに「あたらしい経済」編集部はとても期待しています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
イメージ:nisaul-khoiriyah,Pavel_R