Ripple社が金融通信メッセージ規格の国際標準化団体に加入
Ripple社が金融通信メッセージの国際規格であるISO20022の標準化団体に加入したことが同社ホームページで明らかになった。
ISO(国際標準化機構)20022は金融機関間のメッセージのやり取りの仕様を規定するものである。
同規格は2004年にISOの国際規格として公開され、その後銀行関連機関や証券関連機関で採用が進み、SWIFT(国際銀行間通信協会)での導入も進められている。
同社のカスタマーサクセス部門の責任者であるMarcus Treacher(マーカス・トレーチャー)氏は自身のTwitterにて「相互運用性は国際送金の未来の鍵である。」とツイートしている。
また同氏によると、DLT技術に特化した企業による同団体への加入はRipple社が初の事例になるとのことだ。
編集部のコメント
リップル社は送金ネットワークRippleNetを開発する企業であり、暗号資産(仮想通貨)リップル(XRP)の発行・管理主体でもあります。 現在RippleNetに参加している団体は300を超えています。RippleNetでISO 20022が採用された場合、他の金融機関との連携がスムーズになり、インターオペラビリティがさらに強化されると考えられます。それにより、RippleNetの利便性や参入インセンティブが強まり、RippleNetに参加する団体がさらに増えやすくなると考えられます。
コメント:小俣淳平(あたらしい経済)
(images:Aleksei_Derin,liuzishan)