中国の国有銀行とハイテク企業がブロックチェーンの実証から実運用フェーズへ移行か
中国の国有銀行と著名なハイテク企業の一部がブロックチェーン技術の導入範囲の拡大を検討していることが中国商業銀行(ICBC)のホワイトペーパーによって明らかになった。
既に中国では、すべての国有銀行や最大手のハイテク企業を含む70社以上の金融サービス企業がブロックチェーンベースの金融アプリケーションを導入している状態とのこと。
ICBCのホワイトペーパーによると、中国の国有銀行は貿易金融、サプライチェーン管理、決済、デジタル請求書などの分野でブロックチェーンの利用拡大を計画しているとのこと。
そして中国最大のテック企業であるBaidu(バイドゥ)、Alibaba(アリババ)、Tencent(テンセント)、JD(ジンドン)の4社も、独自のブロックチェーンベースの金融サービスアプリケーションに取り組んでいる。
今回紹介した中国国有銀行およびテック企業らのブロックチェーンは全てパーミッションドブロックチェーンで運用されるとのことだ。
編集部のコメント
ICBCのホワイトペーパーによると現在、中国の国有銀行や企業はブロックチェーンを利用して資金管理、サプライチェーンの管理、有価証券の発行、顧客のロイヤルティポイントの追跡などをメインに行なっているようです。
そして中国国内には約420社のブロックチェーン企業が存在していて、そのうちの17%は金融領域の企業だとのことです。2019年には120件のブロックチェーンを活用した金融サービスが中国のサイバースペース管理局に登録されたとのことです。日本も中国と同様に、金融領域、サプライチェーン領域から大企業がブロックチェーンを導入していくに違いないと、あたらしい経済編集部は考えています。
コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)
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