PayPal、独自ステーブルコイン「PYUSD」保有者に年率3.7%の報酬提供へ

PayPalが年率3.7%のPYUSD提供へ

米決済大手ペイパル(PayPal)が、同社発行の米ドル建てステーブルコイン「PayPal USD(PYUSD)」を保有する米国ユーザーを対象に、年率3.7%で同コインを報酬として提供するロイヤリティプログラムを今夏より開始すると4月23日に発表した。なおプログラム開始時は、米ニューヨーク州在住のユーザーは利用できないとのこと。

ただし報酬を受けるには、ペイパルおよび同社傘下のモバイル決済アプリのベンモ(Venmo)のウォレット内で「PYUSD」を保有している必要があるとのこと。

報酬として受け取った「PYUSD」は、「加盟店での決済」、「他ユーザーへの送金」、「ペイパル提供の海外送金サービスであるズーム(Xoom)で手数料無料の送金」、「1:1のレートで法定通貨への変換」、「他の暗号資産(仮想通貨)への交換」に活用可能とのことだ。

また「PYUSD」は、イーサリアム(Ethereum)およびソラナ(Solana)に対応したweb3ウォレットへのオンチェーン送金も可能となっている。

ペイパルは2024年11月に、オムニチェーンプロトコル「レイヤーゼロ(LayerZero)」と統合し、イーサリアムとソラナ間でのPYUSDのクロスチェーン転送に対応している。この取り組みでは、異なるブロックチェーン間でトークンをシームレスに移動可能にする「OFT(Omnichain Fungible Token)標準」が採用されている。

これにより、ユーザーは中央集権的なプラットフォームを介さずに、セルフカストディ(自己管理)型のウォレットからイーサリアムとソラナ間で直接「PYUSD」を移動可能となった。

参考:ペイパル
画像:iStock/Lidiia-Moor

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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