SecuritizeがMG Stoverのファンド管理事業を買収
デジタル資産発行プラットフォーム運営のセキュリタイズ(Securitize)が、機関投資家向けデジタル資産管理会社であるMGストーバー(MG Stover)のファンド管理事業を買収したと4月16日に発表した。なお買収額は非公表。
この買収により、セキュリタイズの子会社であるセキュリタイズファンドサービシーズ(SFS:Securitize Fund Services)は、世界最大のデジタル資産ファンド管理者となり、715のファンドと総額380億ドル(約5.4兆円)を超える資産を管理する体制へと拡大するとのこと。
またMGストーバーのファンド管理事業は、セキュリタイズが展開しているブローカーディーラー業務、デジタル資産移転代理人機能、トークン化プラットフォーム、オルタナティブ取引システム(ATS)、デジタル資産運用サービスと統合されるという。これにより、セキュリタイズの機関投資家向けソリューションの提供体制が強化されるとのことだ。
発表によると、セキュリタイズは今月14日時点で、総額33億ドル(約4,711億円)以上の資産をオンチェーンで発行しているという。これには24.5億ドル(約3,498億円)超の米国トークン化国債ファンド「BUIDL」、4億ドル(約571億円)超のトークン化株式「Exodus」、1.5億ドル(約214億円)のトークン化機関投資家ファンド「BCAP」、6,500万ドル(約92億円)のトークン化プライベートクレジットファンド「ACRED」などが含まれる。
なお「BUIDL(ブラックロック・米ドル機関投資家向けデジタル流動性ファンド)」は、米資産運用会社ブラックロック(BlackRock)がセキュリタイズと提携し、2024年3月に立ち上げられたトークン化ファンドである。同ファンドは総資産の100%を現金、米国財務省証券、現先取引に投資している。
また、現在はイーサリアム(Ethereum)、アプトス(Aptos)、アービトラム(Arbitrum)、アバランチ(Avalanche)、オプティミズム(Optimism)、ポリゴン(Polygon)、ソラナ(Solana)に対応している。
参考:セキュリタイズ
画像:iStock/royyimzy・dalebor