クラーケンが米国で株式・ETF取引を開始、暗号資産と管理可能に

Krakenが米国で株式・ETF取引を開始

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)が、11,000以上の米国上場株式およびETF(上場投資信託)を対象とした手数料無料の取引サービスを、米国の一部地域を対象に提供開始したと4月14日に発表した。

これによりクラーケンは株式やETFを、暗号資産取引と同一のプラットフォームで管理・取引できる機能を導入したとのこと。

ユーザーは、クラーケンのモバイルアプリや同取引所が提供するプロトレーダー向けプラットフォーム「クラーケンプロ(Kraken Pro)」のウェブ版およびモバイル版を通じて、暗号資産、法定通貨、ステーブルコインに加え、株式およびETFを扱うことが可能になる。

株式取引サービスの主な機能としては、株式売却直後の再投資が可能な仕組みや、高額株を少額から購入できるフラクショナル取引、そして暗号資産と株式を一元的に管理可能な統合プラットフォーム体験が挙げられている。

なお同サービスは、クラーケン傘下で米金融取引業規制機構(FINRA)に登録された部門「クラーケンセキュリティーズ(Kraken Securities)」によって提供されている。

現時点でのサービス提供対象地域は、ニュージャージー州、コネチカット州、ワイオミング州、オクラホマ州、アイダホ州、アイオワ州、ロードアイランド州、ケンタッキー州、アラバマ州、そしてコロンビア特別区とのこと。

クラーケンは今後、サービス提供対象地域を全米各州へ段階的に拡大し、さらに英国や欧州、豪州への展開も計画している。

またクラーケンは今月8日に、決済大手マスターカード(Mastercard)との提携を発表しており、数週間以内に実物およびデジタルのデビットカードを発行する予定だという。この新たなデビットカードにより、英国および欧州在住のクラーケンユーザーは、世界1億5,000万以上のマスターカード対応店舗で、暗号資産による支払いが可能になるとされている。

現在カード発行に先立ち、専用のウェイティングリストが公開されており、登録を行ったユーザーにはサービス開始時に通知が届くとのことだ。

参考:クラーケン
画像:iStock/eugenesergeev・Ninja-Studio

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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