OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した。

このプログラムは、ドバイ暗号資産規制機関(Virtual Assets Regulatory Authority:VARA)の規制枠組み内で試験的に開始された。

そして同プログラムでは、ドバイ国際金融センター(DIFC)においてドバイ金融サービス機構(DFSA)の規制を受けるスタンダードチャータード銀行が、独立した保管機関として暗号資産やトークン化MMFを保管するとのこと。なおDFSAは、DIFC内の金融サービスを監督する独立規制機関である。

一方でOKXは、VARAの認可を受けた現地法人であるOKXミドルイーストフィンテック(OKX Middle East Fintech FZE)を通じて、担保の管理および取引を行うとのこと。

また米大手資産運用企業フランクリンテンプルトン(Franklin Templeton)が、同プログラムにおいて最初に提供されるマネーマーケットファンドとなる予定だ。今後も複数の金融機関がこのプログラムに参画する見通しであり、発表時点でブレバンハワードデジタル(Brevan Howard Digital)の参加が予定されている。

なおOKXは2024年1月に、OKXミドルイーストフィンテックを通じて、VARAよりドバイにて暗号資産サービスプロバイダー(VASP)ライセンスを取得。さらにOKXは同年10月に、同ライセンスの下で認可を受けた暗号資産取引所をドバイにて正式に立ち上げている。

参考:プレスリリース
画像:iStock/BlackSalmon

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

SEC、VanEckとWisdomTreeのETF提案に対する審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)が提出した暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物ETF(上場投資信託)に関する複数の規則変更提案について、審査期間を延長することを4月14日に発表した。それぞれ現物ETFの発行および償還を可能とする内容が含まれている

【4/15話題】SBCメディカルGHD・ストラテジー・バリューCがビットコイン追加購入、クラーケンが株式とETF取引開始など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

GrayscaleのイーサリアムETFステーキング提案、SECが審査期間を延長

米証券取引委員会(SEC)が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)が提出した「グレースケール・イーサリアム・トラスト(Grayscale Ethereum Trust:ETHE)」および「グレースケール・イーサリアム・ミニ・トラスト(Grayscale Ethereum Mini Trust:ETH)」に関する規則変更提案について、審査期間の延長を決定したと4月14日に発表した